NVIDIAが2TB/s超の広帯域メモリを80GB搭載したデータセンター向けGPU「NVIDIA A100 80GB」などを発表
現地時間2020年11月16日、NVIDIAが2TB/s超の広帯域メモリを80GB搭載したデータセンター向けGPU「NVIDIA A100 80GB」や、機械学習とデータサイエンスのワークロードを加速させる研究開発用の新型AIワークステーション「NVIDIA DGX Station A100」などを発表しました。
NVIDIA Doubles Down: Announces A100 80GB GPU, Supercharging World’s Most Powerful GPU for AI Supercomputing | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-doubles-down-announces-a100-80gb-gpu-supercharging-worlds-most-powerful-gpu-for-ai-supercomputing
NVIDIA DGX Station A100 Offers Researchers AI Data-Center-in-a-Box | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-dgx-station-a100-offers-researchers-ai-data-center-in-a-box
NVIDIA DGX Station A100 | Workgroup Appliance for the Age of AI - nvidia-dgx-station-a100-datasheet.pdf
(PDFファイル)https://www.nvidia.com/content/dam/en-zz/Solutions/Data-Center/dgx-station/nvidia-dgx-station-a100-datasheet.pdf
Nvidia launches A100 80GB GPU for supercomputers | VentureBeat
https://venturebeat.com/2020/11/16/nvidia-launches-a100-gpu-for-supercomputers/
NVIDIA A100 80GBは2020年5月に発表されたAmpereアーキテクチャの「NVIDIA A100 40GB」の強化版と位置づけられたデーターセンター向けGPUです。A100 40GBではグラフィックスメモリとして「High Bandwidth Memory 2」を採用していましたが、後継となるA100 80GBでは最新世代の「High Bandwidth Memory 2e」を採用することで2TB/sを超えるメモリバス帯域幅を実現しています。
Announcing NVIDIA A100 80GB GPU -- with twice the memory of its predecessor, providing researchers and engineers unprecedented speed and performance to power #AI and scientific breakthroughs. #SC20
— NVIDIA Data Center (@NVIDIADC) November 16, 2020
メモリバス帯域幅の向上などにより、A100 80GBはA100 40GBに比べ推論スループットや電力効率で1.25倍、テラバイトサイズのビッグデータ分析ベンチマークで2倍、AI学習では3倍の性能を発揮できるとのこと。
NVIDIAはさらに、このA100 80GBを4基搭載した「NVIDIA DGX Station A100」も発表しました。
Introducing NVIDIA DGX Station A100 - YouTube
DGX Station A100に搭載するGPUはA100 80GBとA100 40GBから選択できるため、最大320GBのCPUメモリを実現可能。これらのGPUは、世界初のGPU用高速インターコネクト・テクノロジーである「NVIDIA NVLink」によって相互接続されます。
搭載CPUはAMDのZENアーキテクチャを基盤とする64コア・512GBメモリの「EPYC」
映像出力はDisplayPort端子を4基備えており、全ポートから4K解像度の映像を同時出力可能。
ストレージは7.68TBのNVME SSD。
さらに、新規開発された内蔵冷却システムで静音かつメンテナンスフリーな冷却処理を実現しています。
DGX Station A100の外形寸法は、高さ63.9cm×幅25.6cm×奥行51.8cmで、総重量は43.1kg。NVIDIAは日本のNTTドコモが画像認識ソリューションなどの革新的なAI駆動型サービスの開発に前機種のDGX Stationを活用していると記し、その後継であるDGX Station A100がAIやデータサイエンスなどの研究分野で幅広く採用されているとアピールしています。
DGX Station A100は2020年末までに発売される予定とのことです。
・関連記事
NVIDIAがプロフェッショナル向け新型GPU「NVIDIA RTX A6000」「NVIDIA A40」を発表 - GIGAZINE
NVIDIAが新しいデータセンター向けDPUの「BlueField-2」を発表、出荷は2021年を予定 - GIGAZINE
NVIDIAが安価な人工知能開発キット「Jetson Nano 2GB」を発表 - GIGAZINE
NVIDIAがGeForce RTX 30シリーズを正式発表、最上位モデルは世界初の8K・60fpsゲーミングが可能に - GIGAZINE
700ペタFLOPSのAIスーパーコンピュータをNVIDIAとフロリダ大学が共同開発すると発表 - GIGAZINE
・関連コンテンツ