無料でブロックや回路を組み合わせていろんな装置を組み立てられる「MockMechanics」レビュー

「自分で何か装置を作りたい!」とふと思い立っても、実際に組み立てるには必要な部品を調達したり、組み立てに必要な道具を用意したりする必要があり、手間がかかります。無料の「MockMechanics」は、ブロックや回路を組み合わせていろいろな装置を作りながらプログラミングの考え方も学べるソフトウェアです。
MockMechanics
https://mockmechanics.com/
MockMechanicsはホームページで無料公開されています。MockMechanicsをダウンロードするにはホームページにアクセスして「Download」をクリック。

MockMechanicsにはWindowsの実行ファイルとJavaの実行ファイルが用意されています。今回はWindowsの実行ファイルをダウンロード。

ブラウザにFirefoxを利用している場合はファイルの保存を確認するポップアップが表示されるので「OK」をクリック。

実行ファイルはZIP形式で圧縮されているので、解凍ソフトで解凍しておきます。

解凍したフォルダに入っている「run.exe」をダブルクリックし、MockMechanicsを起動。

MockMechanicsを起動すると、最初は何もない空間が広がっています。ここにブロックやチップなどを配置して、装置を組み立てていきます。

部品を配置するには赤枠の「+」ボタンをクリック。

直方体や円柱、円すいといったブロックから、装置を制御するチップ、スイッチ、ランプなどが部品として用意されています。

配置したい部品をクリックして選択しておき、フィールド上をクリックすると部品を配置することができます。

何度もクリックすれば、同じ部品を何度も配置することが可能。

部品の位置や向きを変更したい場合は赤枠の編集ボタンをクリックします。

編集モードでは部品を移動させたり……

向きを変えたりすることが可能。

部品の色を変えたい時は赤枠のカラーボタンをクリック。

色を選択した状態でブロックをクリックすれば、ブロックに色がつきます。

装置を作る上で重要なパーツのひとつが「グラフチップ」です。部品の配置画面でグラフチップを選択し、ボタンなどの部品と一緒に配置しておきます。

赤枠のグラフボタンをクリックし、グラフモードへ入ります。

ボタンをクリックすると、赤色のグラフが表示されました。

「add」をクリックすることで、グラフのノードを追加することができます。

グラフを作成し「run」をクリックすると……

グラフが高い値を示している部分でボタンが自動的に押し込まれました。このように、グラフチップは操作をあらかじめ記憶して対応した部品を制御することに利用できます。

もうひとつ重要な部品が「マザーボード」です。配置画面でボタンとランプと一緒にマザーボードを配置。

マザーボードボタンをクリックし、マザーボードモードに入ります。

マザーボードモードで部品をクリックすると、制御用のアイコンが出現します。

例えばボタンをクリックしている間はランプを点灯させるという制御を行う場合は、「connect」を選択してボタンとランプを接続します。

実際に装置を動かす場合は右側のシミュレーションボタンをクリック。

ボタンを押している間はランプを点灯させることができました。こんな感じで、マザーボードは他の部品の動作をプログラムするために使用します。部品の他にもAND回路やOR回路、NOT回路などもマザーボードのプログラミングに利用できるので、うまくプログラムすればフリップフロップ回路などを作ることもできそうです。

これまで説明した部品を駆使して組み立てたさまざまな装置のムービーがYouTubeに公開されています。
Build Machines with MockMechanics - YouTube

見本のひとつとして用意されている、金庫の扉のような装置。

ボタンをクリックすると、ロックが解除されて……

扉が開いています。

扉の裏側はこんな感じ。赤枠部分のバーが左右に動くことでロックがかかる仕組み。

白と黒のブロックをつなぎ合わせていくと……

見覚えのある装置が組み上がっていきます。

MockMechanicsは部品にスピーカーも用意されているので、簡易なピアノも組み立てることができるようです。ムービーで紹介されているサンプルは初心者が組み立てるにはなかなかハードルが高そうでしたが、装置を作る想像力とプログラミング能力が養えるソフトウェアでした。

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