Microsoftが「Windows 10のUI」の大規模な刷新を計画中か
by DobaKung
Microsoftが2021年にリリースするWindows 10の大型アップデートで、エクスプローラー・アクションセンター・スタートメニューなどのUIを大幅に見直すことを計画していると報じられました。
Microsoft plans big Windows 10 UI refresh in 2021 codenamed 'Sun Valley' | Windows Central
https://www.windowscentral.com/windows-10-sun-valley-ui-october-2021-update
Sun Valley: Microsoft is planning a major redesign for Windows 10
https://betanews.com/2020/10/28/microsoft-windows-10-sun-valley-redesign/
この大規模UI刷新プロジェクトは、Microsoft内部で「Sun Valley」というコードネームで呼ばれているもので、2021年12月頃にリリースが予定されている「Cobalt」という大型アップデートの一部として配信される予定。Sun Valleyは2020年2月にWindowsエクスペリエンス部門とMicrosoftハードウェア部門を統合する形で結成された「デバイスアンドエクスペリエンス部門」が主導しており、Microsoftが2020年5月に発表した「2021年内にWindows 10に対する再投資を行う」という公約を実現するための取り組みだとみられています。
この再投資に関する公約の中で、Microsoftは「デュアルスクリーン端末専用OS『Windows 10X』に搭載した機能の一部をWindows 10に実装する」としていたことから、スタートメニューとアクションセンターのUIは「Windows 10XのエクスペリエンスをWindows 10向けに調整した更新」が行われ、タスクバーとファイルエクスプローラーのUIは最新のコードによって書き換えられると予測されています。また、2019年に登場したダークモードがより多くのUI領域に適応される見通し。
MicrosoftはSun Valleyについて新たなUI思想を導入したわけではないとのことで、Sun Valleyは2017年に発表されたデザイン思想「Fluent Design」をベースにOS全体を再デザインするという試みだと報じられています。
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Windows 10のUIは、スタートメニューの「ライブタイル」機能の廃止やタイル状デザインの刷新、アプリアイコンデザインの更新などのマイナーアップデートは行われてきましたが、「UI全体」規模での更新は長らく実施されていませんでした。情報筋が入手した内部文書によると、MicrosoftはSun Valleyを「Windowsの再活性化」と位置づけており、デスクトップエクスペリエンスを近代化することで他社の近代的かつ軽量なプラットフォームに対抗し、顧客の期待に応えるものだとしているそうです。
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