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Amazonが契約労働者のSNSを監視してストライキを起こさないかチェックしていたと判明


Amazonがアメリカ・イギリス・スペインなどの数十カ国で、SNS上での従業員の交流を監視していると、IT系ニュースメディアのMotherboardが報じています。Amazonは従業員の行動をチェックするだけではなく、ストライキや抗議活動を起こさないかどうか見張っていたとのことです。

Amazon Is Spying on Its Workers in Closed Facebook Groups, Internal Reports Show
https://www.vice.com/en_us/article/3azegw/amazon-is-spying-on-its-workers-in-closed-facebook-groups-internal-reports-show


監視対象になっていたのは、Amazonから直接配達業務を請け負う「Amazon Flex」に参加する、個人事業主のドライバーです。Motherboardが独自に入手したファイルには、「Social media monitoring(ソーシャルメディア監視)」と呼ばれるドキュメントがあり、Amazon FlexドライバーのFacebookグループやウェブサイト、掲示板、Twitterの検索結果がどがまとめられていたとのこと。Facebookグループの中には、承認されないと閲覧できないクローズドなものもあったそうです。


Motherboardによれば、Amazonはドキュメントに基づいてドライバを監視する「Advocacy Operations Social Listening Team」というチームを作っており、Amazon FlexのドライバーがSNSに書いた投稿をキャプチャし、具体的な内容とAmazon側の対応を報告書にまとめていたとのこと。AmazonのSNS監視システムはオンラインでアクセスできるようになっていて、限られた者のみが所有するIDとパスワードでログインできたそうです。


報告書では、ドライバーの投稿や共有したニュースが内容に応じて分類されていました。中には「倉庫の従業員が労働環境に不満を訴えている」「労働者団体がAmazonに対するストライキや抗議活動を計画している」といったニュースの見出しもあり、Amazonに対して否定的なニュースを共有したドライバーは特定され、ドライバーからの苦情とそれに対する周囲の反応もまとめられていたとのこと。


監視システムのドメインは、インドに拠点を置く企業の連絡先としても登録されている人物によって登録されていたとのことで、Motherboardはこの人物にコメントを求めましたが、回答はなかったそうです。

なお、Amazonは、労働組織に対処するためのインテリジェンスアナリストの求人を出していたこともあります。すでに削除されてしまった求人情報によると、「会社に対する労働組織化の脅威を含む機密性の高いトピック」「Amazonに対する企業キャンペーンに関する資金と活動」「人的資源と従業員との関係に敏感なトピックを含む状況」などの分析ができるインテリジェンスアナリスト2人が募集されていたことも報じられています。

Amazon seeks intelligence analyst to track 'labor organizing threats'
https://www.cnbc.com/2020/09/01/amazon-seeks-intelligence-analyst-to-track-labor-organizing-threats.html


Amazonの広報担当者は「問題の求人情報は、職務内容について正確に説明していませんでした。この求人情報は誤って作成されたもののため、その後修正されています」と解説しています。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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