Googleが拡張現実(AR)で古代のクリーチャーやアポロ11号を部屋の中に出現させることが可能なスマホアプリの新機能を発表
2020年8月25日にGoogleが、AndroidとiOSでリリースされている「Google Arts&Culture」アプリに、原始の海を泳いだ不思議な見た目の生き物や、人類史上初めての月面着陸に成功したアポロ11号を自宅の部屋などに出現させられる機能を盛り込んだことを発表しました。
Invite ancient creatures to your living room with AR
https://blog.google/outreach-initiatives/arts-culture/invite-ancient-creatures-your-living-room-ar/
Googleがリリースしている「Arts&Culture」は、世界中のアート作品や文化に関するオブジェクトなどを集めたスマートフォンアプリです。インストールや使用の方法は以下の記事を読むとよく分かります。
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Arts&Cultureのプロダクトマネージャーを務めるミシェル・ルオ氏は、8月25日に公式ブログを更新し、イギリスのロンドン自然史博物館やロシアのモスクワにある国立ダーウィン博物館と協力し、ARで古代生物などを見ることができる機能をArts&Cultureアプリに実装したことを発表しました。
例えば、以下はスウェーデンで化石として発見されたカンブリア紀の甲殻類「Cambropachycope」です。宇宙人のヘルメットのような頭部に、最古の複眼とされている巨大な1つ目がついた姿はさながら映画に登場する宇宙生物のようですが、本物は体長1.5mmほどの小さな生き物です。
Arts&Cultureを使用すると、他にも地球上で最も大きい生物であるシロナガスクジラの骨格を近所の公園に出現させたり……
アポロ11号のコマンドモジュールを街角に置いたりすることが可能になります。
なお、今回追加された古代生物などの3Dモデルは、ブラウザからアクセスできるArts&CultureのARプロジェクト特設ページにも掲載されているので、AR対応スマートフォンがなくても鑑賞することができます。
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