藤井聡太棋聖が王位戦に勝利し史上最年少で「二冠」達成
2020年8月19日(水)・20日(木)の2日間にわたって行われた第61期王位戦の第4局で、挑戦者の藤井聡太棋聖が木村一基王位を4連勝で下し、「王位」のタイトルを獲得しました。藤井棋聖は最年少での二冠獲得達成となりました。
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王位戦は日本各地を巡る形で七番勝負が行われます。戦いは木村一基王位に藤井聡太棋聖が挑戦する形で行われ、初戦から藤井棋聖が3連勝。第4局に王位獲得がかかっていました。藤井棋聖は2020年7月に棋聖戦に勝利し史上最年少でタイトルを獲得しており、王位を獲得すると最年少での「二冠」となる勝負でした。
2日間にわたる王位戦の戦いで、第4局はゆったりとした動きの中で、一時は木村王位優勢とみられる場面も出ましたが、おおむね互角の戦いで推移。
2日目開始時の「封じ手」は、AIなどで予想はされつつも普通の指し手だと難しいと考えられた「同飛車成」で、一時、Twitterのトレンドに「同飛車大学」が入ったほど。
日本のトレンドに「同飛車大学」が入る日が来るなんて、藤井棋聖の存在よりフィクションを超えてる笑 pic.twitter.com/I3pHB4jrFc
— 白鳥士郎 (@nankagun) August 20, 2020
解説するのもヤボですが,業界には「同飛車」のことを「同飛車大学(同志社大学)」という豊川七段の親父ギャグがありまして。
— Masahiro Ito/伊藤雅浩???? (@redipsjp) August 20, 2020
他にも「両取りヘップバーン」とか。 https://t.co/cxQEuN5iL8
2日目は藤井棋聖が攻め続ける展開。
王位戦中継Blog : 攻める藤井棋聖
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木村王位が「(藤井棋聖は)ミスが少ない」「自分はミスが多かった」と振り返ったように、2日目午後はどんどんと形勢が押し込まれ、16時台には控え室でも藤井棋聖優勢の見解でまとまっていたとのこと。
王位戦中継Blog : 藤井棋聖が抜け出す
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最終盤は、木村王位の玉が厳しい攻撃を受け、80手で藤井棋聖が勝利。新王位誕生となりました。2002年7月19日生まれの藤井新王位は、史上最年少(18歳1カ月)での「二冠」獲得です。従来の最年少記録は羽生善治九段の21歳11カ月で、大幅な更新となります。
王位戦中継Blog : 藤井新王位誕生
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なお、藤井新王位はこれでタイトルを2つ獲得したことにより、「タイトル2期獲得」の昇段規定を満たして八段昇段が決まりました。なお、こちらも加藤一二三九段の18歳3カ月という記録を塗り替える史上最年少記録です。
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