セキュリティ

Instagram・TikTok・YouTubeのユーザー情報2億3500万人分をデータ販売会社が無断公開していたことが判明


インフルエンサーの情報をマーケティング担当者に提供する会社が、Instgram・TikTok・YouTubeのユーザーの氏名・連絡先をはじめとした個人情報、合計2億3500万人分が含まれるデータベースを誰でもアクセスできる状態で公開していたことが判明しました。データはもともと各プラットフォームからウェブスクレイピングで取得されたものとみられます。

Social media data broker exposes nearly 235 million profiles scraped from Instagram, TikTok, and Youtube - Comparitech
https://www.comparitech.com/fr/blog/information-security/social-data-leak/


Data scraping firm leaks 235m Instagram, TikTok, YouTube user records
https://www.hackread.com/data-scraping-firm-leaks-instagram-tiktok-youtube-records/

235 Million Instagram, TikTok And YouTube User Profiles Exposed In Massive Data Leak
https://www.forbes.com/sites/daveywinder/2020/08/19/massive-data-leak235-million-instagram-tiktok-and-youtube-user-profiles-exposed/

IT系情報サイト・Comparitechによると、ソーシャルメディアのインフルエンサーに関する情報をマーケティング担当者に販売するSocial Dataという企業が、各プラットフォームのユーザーの個人情報を含むデータベースを、パスワードなどの認証なしで見られる状態で公開していたとのこと。


公開されていたデータベースの内訳は、Instagramが約9600万件と約9500万件の2つ、TikTokが約4200万件、YouTubeが約390万件で、合計2億3500万件ほど。

含まれていた情報はプロファイル名、氏名、プロフィール写真、アカウントに関する説明、インフルエンサーとしての統計情報(フォロワー数・エンゲージメント率・フォロワー成長率・オーディエンス性別・対象年齢・いいね数など)、最終投稿日、年齢、性別。Comparitechの調べによると、データのうち約5分の1には電話番号かメールアドレスが含まれていたとのこと。

このデータの大半は、データセット名から、2018年まで活動していたデータ販売会社・Deep SocialがかつてマーケティングAPIを用いたウェブスクレイピングで取得したものであるとみられます。FacebookとInstagramは2018年にマーケティングAPIを禁止し、以後もデータ取得を続けるようであれば法的措置を執ると警告。これを受けてDeep Socialはデータ取得をやめてサービスを停止しました。

一方で、Social Dataは2019年8月ごろに現れたサービス。Comparitechでサイバーセキュリティ研究チームを率いるボブ・ディアチェンコ氏による問い合わせに対して、Social Dataの広報担当者はDeep Socialとの関係を否定し、あくまで公開されているプロファイルから公開情報を取得したものであると主張しました。ただ、本件に関する連絡を受けて、Social DataのCTOが危険性を認識し、当該データベースをホストしているサーバーは停止されたとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
12億人分もの個人情報がオンラインのサーバー上に誰でもアクセス可能な状態で保管されていたことが判明 - GIGAZINE

Instagramのインフルエンサー数百万人分の連絡先情報が流出 - GIGAZINE

「TikTokはプライバシー上の懸念があるため使用しないように」とアメリカ民主党・共和党の両委員会が警告 - GIGAZINE

20億人のFacebookユーザーの大部分は何らかの個人情報を取得されていた可能性があるとザッカーバーグ氏が示唆 - GIGAZINE

InstagramがユーザーのパスワードをURL内で公開するミス、なぜかFacebookにもパスワードが保存されていたと判明 - GIGAZINE

Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSと偽ニュースサイトを活用した世論誘導作戦の存在が判明 - GIGAZINE

in セキュリティ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.