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1000年後にデータを残すための「GitHub Archive Program」で21TBのリポジトリの北極圏への保管が完了


2019年11月に開催されたイベント「GitHub Universe 2019」の中で、オープンソースコードを少なくとも1000年残すため、北極圏に作られたアーカイブ「GitHub Arctic Code Vault」にコードを保存する「GitHub Archive Program」が提唱されました。このプログラムによるデータ保存が完了したことを、GitHubが報告しています。

GitHub Archive Program: the journey of the world's open source code to the Arctic - The GitHub Blog
https://github.blog/2020-07-16-github-archive-program-the-journey-of-the-worlds-open-source-code-to-the-arctic/


GitHubはまず、2020年2月2日時点でアクティブだったすべてのパブリックリポジトリのスナップショットを取得。21TBのデータを、プログラムパートナーのPiqlのデジタル感光性アーカイブフィルム・piqlFilmに保存しました。フィルムの量は186リールに上ったとのこと。


当初は、フィルムを保管庫へ移送する作業にはGitHubのメンバーも随行する予定でしたが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、すべてを一任することになりました。

空輸でスヴァールバル諸島の町・ロングイールビュエンまで運ばれたフィルム入りの箱。


2020年7月8日、保管庫内のコンテナに収納されたことが確認されました。


なお、データを将来的に永久保存するためのストレージを開発する「Project Silica」も推進されています。Project Silicaでは、電磁干渉・熱・水への耐性があり、数万年単位のデータ寿命が期待される石英ガラスを用いています。GitHub Archive Programでも、将来のアーカイブの概念実証として、人気リポジトリ6000件を石英ガラスストレージに保存しているとのことです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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