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自分に満足できない時に役立つ「7つのヒント」とは?


学校や職場で周囲の誰もが自分より優秀だと感じたり、自分の体型や容姿が理想と違うことにコンプレックスを持ったりしている人は多いはず。自分の人生に満足できない時に役立つ「7つのヒント」について、デューク大学の心理学者であるJade Wu氏が解説しています。

7 Simple Tips to Help You Stop Feeling Inadequate | Savvy Psychologist
https://www.quickanddirtytips.com/health-fitness/mental-health/how-to-stop-feeling-inadequate

◆1:誰もが完璧ではなく、悩みを抱えていると理解する
学校で「今回のテストはこんなにいい成績だった」と話す級友も、Instagramに楽しそうな写真やオシャレな写真を投稿して大量の「いいね!」を得ている友人も、決して完璧ではないとWu氏は指摘。自分自身の成果を見せびらかす人々は、誰かから肯定されたいという欲求があるのか、それとも他の人と比較して自分が優れていると自覚したいのかはわからないものの、彼らは自分に満足していないといえるとのこと。

自分自身に満足できないという不安を抱えることは、ある程度必要不可欠なものといえます。自分への不満は、自身の行動を省みて何が問題だったのかを考えさせ、成長や変化へ突き進む動機となります。自分の行動や人生に不安を感じることが、結果として人との良好な関係を維持するために役立つことも多いため、悩みがまったくない人はかえって何か問題があるかもしれないとWu氏は述べています。


◆2:不満点に「まだ」を付け加える
「自分のこういうところがダメだ」「自分は目標を達成できなかった」といった不満を覚えた際、自分はそこから脱却できないと考えるか、それともさらに成長できると考えるかは大きな分かれ目です。「自分の不満点を改善することはできない」という考えから、「努力や忍耐、戦略によって変えられるものだ」という考えに移るため、Wu氏は自らの不満点に「まだ」と付け加えることをアドバイスしています。

自分の人生について考える時、「自分は理想の仕事に就けなかった」と失敗のラベル付けをするのではなく、「自分は『まだ』理想の仕事に就いていない」と考えることで、人生を変えるためのヒントが見つかるかもしれません。「配られたカードがダメだった」とあきらめてしまう人と、自分の人生を改善できると信じる人の間には大きな差が生まれるとWu氏は主張しました。

◆3:「でも(but)」を「それと(and)」に置き換える
Wu氏は自分に満足できない人が思考を切り替えるための言葉として、「でも」を「それと」に置き換えることも提唱しています。「でも」という言葉を使って否定的な立場を取る前に、「それと」を使って中立的な立場を保持することで、より状況を冷静に見ることができるとのこと。

たとえば健康に気を遣っている人が「私は栄養豊富な食事を取っています。でも、運動も始める必要があります」と考える場合、Wu氏は「私は栄養豊富な食事を取っています。そして、運動も始める必要があります」と考えるべきだと指摘。「でも」を使うことで前段を否定した気分になってしまうところを「そして」に置き換え、前段に来る自分の努力や成果を認めてあげることで、「まだ」達成できていない目標をやり遂げる気力が生まれるそうです。


◆4:視野を広げる
一般的には、「経済的な成功」「名声」「キャリアの達成」「理想的な異性との強固な関係」「魅力的な容姿」といったものが人生にとって重要だと思われがちです。しかし、これらの要素の中からどれか一つを選び取り、それを達成するための努力だけに焦点を当てて、目標が達成できなければ不満を覚えるという人生は窮屈なものです。

Wu氏は世の中にもてはやされる「人生にとって重要なもの」はあくまでも一つの側面でしかなく、「誠実に生きること」「好奇心を満たすこと」「自分のインスピレーションに素直になること」「美しいものを見ること」「真実のみを語ること」「家族や友人とのつながりを大切にすること」といったものも十分に良い人生の要素だと指摘。もちろん一般的にもてはやされているものが自分にとって重要な場合、それを追求することは問題ありませんが、世の風潮に流されすぎずに視野を広く保つことも重要だとのこと。

◆5:自己評価を誰かの意見に依存しない
誰かの評価に基づいて自分の価値を定めている人は、「自分以外の誰かが設けた基準」を満たさないと自分自身の価値や尊厳を獲得できず、結果として自尊心が壊れやすいとのこと。2017年の研究でも、健康上の問題を抱える人は自己評価を他人に委ねやすい傾向が判明しており、自尊心を他者の評価に委ねるべきではないとWu氏はアドバイスしています。


◆6:「最高の自分」をやめる
インターネットで優雅な生活を送る人の姿を見ると、つい「常に最高の自分であり続けたい」と考えてしまいがちです。しかし、「常に最高の自分をステージに立たせなくてもOKです」とWu氏は述べ、ありのままの自分を受け入れるべきだと指摘。髪が乱れている日、仕事に身が入らない日、会話がうまくいかない瞬間、人間関係につまづいた時などがあったとしても、それだけで自己評価を下げる必要はないとのこと。

◆7:完璧であることは退屈だと気づく
「完璧」に見える人の生活を目にした時、自分の人生はなんて不十分なのだろうと考えてしまうかもしれませんが、一分の隙もない人の生活は退屈だとWu氏は指摘。完璧な生活は息苦しいものであり、完璧で改善の余地がない生活では変化も生まれません。それよりは「まだ」未達成の夢を追求するために改善を続けていく方がいいとWu氏は述べました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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