AT&Tがモータルコンバットなどを所有するワーナー・ブラザースのゲーム部門を売却か
by Javier Morales
アメリカ最大手の電話会社であるAT&Tが、傘下にあるワーナー・ブラザースのゲーム部門であるワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメントを売却することを計画していると報じられています。売却額は40億ドル(約4300億円)程度になる可能性があります。
AT&T seeks sale for Warner gaming unit, could fetch $4 billion
https://www.cnbc.com/2020/06/12/att-seeks-sale-for-warner-gaming-unit-could-fetch-4-billion.html
AT&Tがワーナー・ブラザースのゲーム部門の売却を検討していると報じたのはCNBC。CNBCに情報を提供した人物によると、ワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメントの買収に興味を示している企業としてはグランド・セフト・オートシリーズの開発を担当するロックスター・ゲームスを傘下に持つテイクツー・インタラクティブ、Apex LegendsやFIFAシリーズなどのエレクトロニック・アーツ(EA)、オーバーウォッチやコール オブ デューティシリーズのアクティビジョン・ブリザードなどが挙げられています。
匿名の情報提供者によると、買収協議は非公開ではあるもののすでに契約締結に差し迫っているとのことです。
ワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメントはこれまでハリー・ポッターやゲーム・オブ・スローンズ、LEGO ムービーといった、ワーナーが所有する知的財産関連のタイトルを開発してきました。他にも、人気対戦型格闘ゲームのモータルコンバットや、欧米で100万本以上の売上を記録したScribblenautsシリーズなども所有しています。
Mortal Kombat 11: Aftermath - Official Launch Trailer - YouTube
なお、情報提供者によると、AT&Tはこれまでワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメントが開発してきたIPから引き続き収益が得られるようにするための商業ライセンス契約を準備している可能性もあるとのことです。
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