メモ

オバマ前大統領が「ジョージ・フロイドの死を真の社会変革につなげるためには」を語る

by Marco Verch

2020年5月25日にアメリカ・ミネソタ州のミネアポリス市で、黒人のジョージ・フロイドさんが白人の警察官に取り押さえられて窒息死した「ジョージ・フロイドの死」事件が起こったのをきっかけに、ミネアポリス市で大規模な抗議デモが行われました。そして、5月28日にデモの抗議者は警官隊との衝突をきっかけに暴徒化し、店舗の破壊や略奪、放火といった大規模な破壊活動に発展。このミネアポリス暴動は全米に波及しており、予定されていたイベントが延期になるなど、さまざまな影響を及ぼしました。この状況について、有色人種として初めてアメリカ大統領に就任したバラク・オバマ前アメリカ大統領が「この機会に社会を本当に変えるためにはどうすればよいのか」を語っています。

How to Make this Moment the Turning Point for Real Change
https://medium.com/@BarackObama/how-to-make-this-moment-the-turning-point-for-real-change-9fa209806067


オバマ前大統領は「社会が本当に変化するかどうかは、最終的には新しい世代の活動家がその時代に最適な戦略を策定するかどうかにかかっています」と述べながら、忘れてはならない基本的な教訓がいくつか存在すると指摘しています。

「第一に、アメリカ全土で起きている抗議行動の波は、アメリカの警察制度と広範な刑事司法制度を何十年にもわたって改革してこなかったことに対する、真の正当な不満を表しています」と、オバマ前大統領。ニュージャージー州カムデン市の警察官が制服を着てデモ行進に参加したことを見てもわかる通り、抗議運動の参加者は尊敬と支持を受けるに値するのであって、非難されるべきではないとしています。


その一方で、純粋な怒りからであれ、単なる日和見主義からであれ、少数派の人々が様々な形で暴力を振るって罪のない人々を危険にさらし、すでにサービスや投資が不足する地域をさらに破壊し、大義をないがしろにしていると、オバマ前大統領は指摘。「近所にある唯一の食料品店が破壊されたため、今日、年配の黒人女性が涙を流しながらインタビューを受けているのを見ました。暴力を許したり、正当化したり、参加したりしないようにしましょう。もし私たちの刑事司法制度やアメリカ社会全体がより高い倫理規範の下で活動することを望むのであれば、私たち自身がその規範をモデル化しなければなりません」と語っています。

by Brett Weinstein

また、「刑事司法制度における人種的偏見の再発問題は、抗議と直接的な行動のみで変えることができ、投票と選挙政治への参加は時間の無駄であることを証明している」という意見に対し、オバマ前大統領は異議を唱えています。「抗議のポイントは、国民の意識を高め、不正にスポットライトを当て、権力を不愉快なものにすることです。しかし、最終的には、市民の希望を具体的な法律や制度上の慣行に変換する必要があります。民主主義では、私たちの要求に応える議員を選出した場合にのみ、その変換が可能となります」と述べました。

警察署長を任命するのは州知事や市長であり、警察の違法行為を調査する州検事や地方検事、警察の行動を監視する警察審査委員会も、州や地方自治体で実施される選挙によって選出されます。しかし、選挙、特に州や地方自治体の選挙においては若者の投票率が低いことが、日本だけではなくアメリカでも大きな問題となっています。「一般の人が政治について考えるとき、大統領や連邦政府など国政レベルに焦点を当てて語ることがよくありますが、警察と刑事司法制度に大きな影響を与えるのは州や地方自治体なのです」と、オバマ前大統領は指摘しています。

このことから、オバマ前大統領は「社会に変革をもたらしたいのであれば、抗議か政治かのどちらか片方ではなく、その両方を行使しなければなりません」と訴えています。

by Miki Jourdan

オバマ前大統領は、「刑事司法と警察の改革をより具体的に要求することができるようになれば、議員たちが単に口先だけの公約を提供しなくなり、抗議活動が落ち着いたらいつも通りの業務に戻ってしまうこともなくなるでしょう」と述べ、各コミュニティによってその具体的な要求方法や内容が異なるため、地元の活動家や組織が調査を行い、どの戦略が最も効果的なのかをコミュニティの住民に知らしめる必要があると主張しました。

by Lorie Shaull

最後にオバマ前大統領は、「私はこの数ヶ月間が困難で失望させるものであったことを認識しています。すなわち、パンデミックによってもたらされた恐怖や悲しみ、不確実性、そして困難が、『偏見と不平等が今でもアメリカの生活の多くを形作っている』という悲劇を想起することでさらに悪化しています。しかし、ここ数週間であらゆる人種、あらゆる地域で若者たちの運動が高まっているのを見ると、希望がわいてきます。今後、正当な怒りを平和的、持続的かつ効果的な行動に向けることができれば、アメリカが最も高い理想に向かって歩む長い道のりの真の転換点となるでしょう」と述べました。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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