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オンライン会議でストレスがたまる5つの原因


在宅ワークが増え、Zoomのようなビデオ会議アプリが使用される機会も多くなりました。在宅でのオンライン会議は楽なようにも思えますが、「Zoom疲れ」という言葉が生まれるほど、オンライン会議でも疲れやストレスがたまると指摘されており、原因は何であるかをボンド大学の組織行動学准教授、リビー・サンダー氏が解説しています。

5 reasons why Zoom meetings are so exhausting
https://theconversation.com/5-reasons-why-zoom-meetings-are-so-exhausting-137404

◆1:言葉以外のコミュニケーションの減少
人間の感情や態度は、言葉だけでなく、表情、声のトーン、動き、姿勢、相手との距離などによっても伝えられます。対面での会議では、言葉以外のコミュニケーションを自然に行いながら会話を行っていました。

しかし、オンラインの会議は画面越しの会話であるため、言葉以外のコミュニケーションを伝えづらく、相手の感情も読み取りにくくなります。例えば、カメラ越しの会話はアイコンタクトが取りにくいため感情が伝わりづらく、いらいらすると貧乏揺すりをする人の動きは画面越しでは分かりません。感情を推測するのに、言葉だけから察しようと気を使ってしまう結果、ストレスにつながってしまう可能性があります。


◆2:見せたくないものへの配慮
家から会議に参加すると、プライベートな情報が上司や同僚に漏れてしまわないよう配慮する必要があります。例えば、ビデオチャットで見られたくないものが背景に映らないようにしたり、会議中に自分の子どもや宅配便、来客がこないようにするなど、さまざまな懸念に対処しなければならない点が、ストレスの原因になっているとサンダー氏は述べています。


◆3:思考の鈍さ
会社で会議を行う場合は、会議前に参加者と事前の打ち合わせができました。また、会議前に休憩スペースでコーヒーを飲んだり、居室から会議室へ部屋を変えたりすることが、気持ちの切り替えになっていました。しかし、自宅では、事前の打ち合わせや休憩なしにオンライン会議に参加するため、打ち合わせで新しいアイデアを生み出すことや、気持ちの切り替えが難しくなり、会議の場での思考が鈍くなる可能性があります。

また、オンライン会議中はほとんど席に座っていなければならず、立ち上がったり登壇してプレゼンすることもできません。部屋の中を歩くだけでもクリエイティブな能力が向上することは研究でも明らかになっており、常に座ったままの会議は、創造性や問題解決能力に悪影響であるとサンダー氏は指摘しています。


◆4:自分の顔
ビデオチャットによるオンライン会議では多くの場合、自分の顔もディスプレイに表示されています。「自分自身の顔を見続けることはストレスの原因になる」とサンダー氏は主張。特に、自分自身の怒りや嫌悪の表情を目にすると、他人の同じ表情を見るよりもストレスが溜まりやすいという研究結果も報告されています。


◆5:会話の間の違い
対面での会話において間は重要であり、自然な会話のリズムを生み出しています。しかし、ビデオチャットでの会話中に間が空くと、システムの不具合ではないかと勘違いされかねません。対面とオンラインの会話では間の取り方が異なり、オンラインでの会話は応答が1.2秒遅れると話している相手が集中していないと判断されるという研究結果も報告されています。

機材の接続不良やノイズなどが原因でオンライン会議がスムーズに進まないという事態も、ストレスに拍車をかけるとサンダー氏は述べています。


サンダー氏はオンライン会議でストレスをためないアイデアとして、カメラを使用せず、通話のみで会議を行うことを提案しています。通話のみであれば、背景を気にする必要もなく、歩き回りながら話すことも可能です。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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