各都道府県の新型コロナウイルス感染状況をわかりやすく可視化した「Japan COVID-19 Coronavirus Tracker」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して厚生労働省が発表しているレポートは、一般の人々にとって理解しづらいという問題点が指摘されています。この問題を受けてエンジニアのShane Reustleさんが各都道府県別の状況をわかりやすく可視化した「Japan COVID-19 Coronavirus Tracker」を公開しました。
(2433) Coronavirus Disease (COVID-19) Japan Tracker
https://covid19japan.com/
トップページの上部には上段左上から「症例確認数-回復者数-死亡者数」で示される「Active」、重症患者数「Critical」、死者数「Deaths」が示されています。下段は左から検査数「Tested」、症例確認数「Confirmed」、回復者数「Recovered」です。
各都道府県の確認症例数を色分けするとこんな感じ。赤色が濃くなるほど感染症例数が多いことを意味しています。
症例確認数・アクティブ数・回復者数・死亡者数をグラフ化すると以下のようになります。縦軸が人数(100~2500)で、横軸が1月24日から4月2日までの日付を示しています。3月上旬まではグラフのカーブが緩やかだったものの、3月後半からその勢いが急激に増していることがよくわかります。
新規患者数も、3月27日を境に急増しています。
さらに、感染者が確認されている都道府県における、症例確認数の推移はこんな感じ。縦軸が人数、横軸は症例数が50件を超えてからの経過日数を示しています。北海道(赤)や愛知(紫)は緩やかな横ばいのグラフですが、東京(青)と大阪(オレンジ)は明らかな上昇がみてとれます。障害者施設でクラスター発生が確認された千葉県(緑)も目立ちます。
各都道府県の詳細な数字も公開されています。
最後に渡航情報。日本への入国が禁じられている国として、オーストリアやベルギー、中国、エストニア、フランス、ドイツなどが記されています。
なお、Japan COVID-19 Coronavirus Trackerのメインソースは厚生労働省の報道発表資料とNHKの新型コロナウイス特設サイトほか、各都道府県の発表データなどで、リストはGitHub上で公開されています。またReustleさんはインフォグラフィックの元となった未加工データも公開しています。
GitHub - reustle/covid19japan
https://github.com/reustle/covid19japan
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