24インチモニター3台をキャリーケースに入れて旅行に持って行く方法
旅行にどうしても「3kgの24インチモニター3台」を持って行きたかったというブロガーが、モニターを国際線飛行機に預け入れられるレベルにまで軽量化する過程を公開しています。
Travelling with 24" monitors - My blog
https://blog.luap.info/travelling-with-24-monitors.html
パリ在住のポールさんは、ある日突然旅行をしようと思い立ちます。幸いにもポールさんの仕事は職場に出勤する必要がなく、仕事場所は自由でした。しかし、ポールさんは55cm×30cmの24インチモニターを3枚も使わないと仕事ができなかったので、モニターを全部持って行くことに。しかし、1台あたり3kgもあるモニター3枚とモニタアーム、外付けのグラフィックボード、そしてノートPCを合わせると総重量は23kg、まとめるとキャリーケースに入らない大きさになってしまい、飛行機に預け入れられる荷物のサイズや重量を超過していることが判明しました。
ポールさんは国際輸送便のDHLを使ってモニターを送ろうとしましたが、2万円かかった上に税関を通過できずに返送されてしまったとのこと。輸送中にモニターが破損する可能性なども考慮に入れた結果、ポールさんは「モニターを改造して小型化&軽量化する」という手段をとることにしました。
まずポールさんが着手したのは、「モニターの軽量化」です。モニターはプラスチックケース・液晶画面を固定する金属ケース・液晶パネル・バックライト・電源という部品で構成されています。ポールさんはプラスチックケースと電源、そして最も重たい金属ケースの背面部分を取り外し、残りのパーツを一体化しました。なお、電源はモニターには取り付けずに、別々の状態のまま運用するとのこと。この改造を施した結果、モニターは改造前の重量のおよそ半分の約1.5kgになりました。実際の画像が以下。
モニター自体を軽量化したポールさんは、「モニター固定に使っていたアームは重すぎるが、高さはどうしても調節したい」ということで、「高さ調節機能付きのモニタースタンド」を自作することに。実物の画像が以下、モニタースタンドやモニターを固定するシャフトは木製で、デスクに固定する支持具は金属製。シャフトは上下に動かすことが可能で、支持具も高さを調節することができるそうですが、ポールさんによると支持具の高さ調節機能はうまく可動してくれないとのこと。
また、ポールさんが仕事に使っていたLenovoのThinkPad X1 Carbonの内蔵GPUは3台以上のモニターに対応していなかったため、ポールさんは外付けのグラフィックボードを使って3台のモニターに映像を出力していました。ポールさんはノートPC本体の画面を無効化して内蔵GPUが認識できるモニターを1台増やし、HDMI出力を分岐させられるアダプターを使って、3台の外部モニターに映像を出力できるようにしたとのこと。
ポールさんが使ったアダプターはこういったタイプの製品。
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さらに、ポールさんは「モニターのケーブルはちょっと重い」という理由で、1つのコンセントから3つのモニターの電源を取れるようなケーブルを作成。どう作成したかの詳細は不明で、プラグ部分をテープでぐるぐる巻きにしたコレが完成状態です。
というわけでモニターなどの小型化&軽量化を実行したポールさんは、全てをキャリーケースに入れることに。色々試行錯誤したポールさんは、「梱包材にはヨガマットがベスト」ということを発見。3枚のモニターをヨガマットに挟み込んでキャリーケースに押し込みました。
ポールさんは「改造したモニターはキャリーケースに収納するのに8分、キャリーケースから出して組み立てるのに12分かかる」とコメントしています。
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