実際に歩いて走ってデス・ストランディングをプレイできるようPS4のコントローラーとランニングマシンを融合してしまった猛者が現れる
メタルギアシリーズの生みの親として知られる小島秀夫監督による最新作「Death Stranding(デス・ストランディング)」は、近未来のアメリカを舞台に、伝説のポーター(運び屋)・サム(演:ノーマン・リーダス)を操作して、世界中を歩き回って分断されてしまった街や人を繋ぎ直していくという作品です。このデス・ストランディングを実際に歩いたり走ったりしてプレイできるように、PS4のコントローラーとランニングマシンを融合してしまった猛者が現れています。
This engineer turned a running machine into a PS4 controller to create a "walking simulator walking simulator" ? Eurogamer.net
https://www.eurogamer.net/articles/2020-02-02-this-engineer-turned-a-running-machine-into-a-ps4-controller-to-create-a-walking-simulator-walking-simulator
まさかのPS4のコントローラーとランニングマシンの融合を図ったのは、YouTuberのAllen Panさん。実際に歩いたり走ったりしながらデス・ストランディングをプレイする様子は、以下のムービーの中で見ることができます。
Turning a Treadmill Into a PS4 Controller So I Exercise - YouTube
Panさんは新年の始まりと共にスタートした運動習慣を、1月以降も続けられるように何か斬新なアイデアはないかと散々考えまくった結果として、ランニングマシンに目を付けました。
まずはランニングマシンのプラグをコンセントに接続しますが……
電源はつかず。どうやら通常のランニングマシンとして使用することはできない模様。
しかし、ベルトコンベア上の踏み台部分は普通に使えるようです。
さらに、ベルトコンベアの軸部分にはセンサーが存在しており……
軸部分に取り付けられた磁石を検知し、回転速度を計測します。
このランニングマシンを使い、運動を楽しく継続しようと計画したPanさんは、デス・ストランディングに目を付けます。
Panさんのデス・ストランディングのプレイ時間は既に約60時間にも及んでいるそうで、ここからPanさんの熱のこもった解説がさく裂。その後、Panさんは「とにかく重要なのは、ゲームが歩き回るという点」と語り、ランニングマシンとデス・ストランディングを融合させることで素晴らしい成果が得られるのではと期待を膨らませます。
PS4のコントローラーとランニングマシンを合体するために、PanさんはマイコンボードのArduinoを利用。センサーが計測したランニングマシンの回転速度を取得し、Arduinoを用いてランニングマシンの使用者の走行速度を割り出します。さらに、デジタルポテンショメータとプログラミングの力を借りて、ランニングマシンとコントローラーの融合を図ります。なお、プログラミングはお掃除ロボットを魔改造して「飛行機能」を搭載するムービーなどを投稿しているYouTuberのPeter Sripolさんが担当。
諸々の配線を繋ぎ……
ポテンショメータを用いることで、ランニングマシンの動きを電圧に変換。画面右の小さなモニター上に表示されている「15.25」という数字は、ランニングマシン上を歩いたり走ったりすると生じる電圧を示しており、赤矢印部分には発電に成功していることを知らせるライトが点灯しています。
さらに、Panさんは2つのリレーを用いています。
これにより、ランニングマシン上での走行速度の上昇、つまりは電圧の上昇により……
一定以上の速度になるとスイッチをオンにすることも可能に。「RUNNING」と書かれた部分にある赤色のライトが、30Vを超えたあたりで点灯。
そして、あとはランニングマシンに杭を打ってベルトをかけ……
バックパックにつなぎます。これであたかも大量の荷物を運ぶサムのように、ランニングマシン上での動きをゲームに寄せることが可能に。
あとはPS4用のコントローラーを分解して……
左のアナログスティック下部にあるアップダウンポテンションメーターを、ランニングマシンと繋いだArduinoと接続。これにより、L3ボタンを押さなければダッシュできなかったデス・ストランディングが、ランニングマシン上を走ることでもダッシュ可能となります。
背面には配線用の穴が開けられ……
コントローラーからは線が伸びます。
というわけで、ランニングマシンとコントローラーの融合が完了したのでさっそくデス・ストランディングをプレイします。
ランニングマシン上を歩き始めたところ、同じようにゲーム内のサムが歩き始めます。計画通りにランニングマシン型コントローラーが動作したことで、Panさんは大喜びしながら「マジでラッキーだ!」と笑いながら叫びます。
しかし、歩くのに精一杯でカメラ操作にまで気が回らなかったのか、ゲーム内のサムがよろけて……
大転倒。
そのまま急斜面を転げ落ちてしまいます。
「なんてこった!止まってくれ!」と、転げ落ちるサムを見て爆笑してしまうPanさん。
気を取り直して再びゲームを開始するPanさん。想定通りに動作したことでテンションがおかしくなったのか、笑いが止まらない模様。
さらにはランニングマシン上を走って、サムをダッシュさせることにも成功。
ひとしきりプレイしたところで、息を切らしながらテストプレイが終了。
カメラの前にやってきて、どれだけ汗をかいたかをカメラにアピールするPanさん。
想像以上にしっかりとした運動になるということで、笑いが止まらない様子です。
というわけで、続いては友人のJabrilさんにランニングマシンでデス・ストランディングをプレイしてもらいます。
視点操作がおぼつかない様子で、ゲームの中のサムとJabrilさんの両方がフラフラと走ります。
感想を求められたJabrilさんは「助けて!俺は全く楽しんでない!」と、カメラマンに助けを求めます。
というわけで、4分8秒のプレイは終了。
続いての挑戦者はSripolさん。
Sripolさんも実際に歩きながらゲームの視点操作を正確に行うのが難しいようで、サムはあっけなく転んでしまいます。
ゲームを観戦している人たちには大ウケのようです。
さらに、細い梯子の上を渡るシーンでは……
ダイナミックにがけ下へダイブしてしまいます。
ランニングマシン型コントローラーは細かな操作には向いていないようです。
というわけで、Sripolさんのプレイ時間は4分28秒。
最後にプレイするのは、カメラマン。
しかも、プレイするのはBTが出現するエリア。
BTの間を華麗に走り抜けたため、歓声が上がります。
プレイしているのは、ここまでカメラマンとして活躍してきたWilliam Osmanさん。
迫真のプレイを続けたものの……
あえなくBTにつかまり異世界に引きずり込まれてしまいました。
プレイ時間はわずか57秒に。
Osmanさんは「これは拷問装置だから、みんなやられてしまったよ」とつぶやいていました。
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