Appleの地図アプリ「マップ」が進化、詳細な地形や建物の大きさが把握できるように
2020年1月30日、Appleが自社製アプリ「マップ」で表示される地図情報について、建物や地形のデータをより詳細に表示するというアップデートを、アメリカ全土の地図に施したと発表しました。Appleは地図表示のアップデートを、全世界に拡大していく予定だと述べています。
Apple delivers a new redesigned Maps for all users in the United States - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2020/01/apple-delivers-a-new-redesigned-maps-for-all-users-in-the-united-states/
Apple officially completes rollout of rebuilt Apple Maps in the US, coming to Europe next - 9to5Mac
https://ww.9to5mac.com/2020/01/30/apple-maps-redesign-united-states/
アップデートされる前のマップはこんな感じで、道の形状やおおまかな区画の区切りなどがわかるだけの地図でした。
アップデートされた地図は以下の通り。
それぞれの建物の形状・大きさなどがわかるように記載されています。
公園は池の位置や樹木の量などもわかるように。
地図がより詳細に示されるようになった地域では、リアルタイムの交通情報の把握、フレンドに対する「到着予定時刻」の送信、空港のゲート位置や出発時刻といったフライトステータスの表示、ショッピングモールや空港の「施設内地図」、Siriによる音声案内などの機能も新たに提供されています。以下の画像が「施設内地図」の例。自分の位置やトイレの場所、どの店舗が営業中なのかなどの詳細が把握可能。
さらに、高解像度の360度写真などで「まるでGoogleストリートビュー」のように現地の様子が見られる「Look Around」という機能が、ニューヨーク市やサンフランシスコのベイエリア、ロサンゼルス、ラスベガス、ヒューストン、そしてオアフ島などで利用可能になっているとのこと。
また、Appleはプライバシー機能の強化にも取り組んでおり、Apple IDでサインインしなくてもマップを使えるようになることや、地図検索を行ったユーザーの位置情報を偽装化したり個人データはデバイス上で処理されたりするという仕組みを用いることで、匿名性を確保していると強調しています。
Appleは2020年内にヨーロッパの地図をアップデートし、その後、その他の地域についても地図の表示をより詳細にしていく予定としています。
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