感染拡大する新型コロナウイルスの勢いが一目でわかるマップ「Coronavirus 2020-nCoV」
2019年12月から中国湖北省の武漢を中心に発生している新型コロナウイルスは記事作成時点でも感染拡大が報じられています。そんな新型コロナウイルスの感染が確認された場所と事例数をリアルタイムで視覚化するマップ「Coronavirus 2020-nCoV」を、ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター(CSSE)が公開しました。
Coronavirus 2020-nCoV
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
ncov – CSSE
https://systems.jhu.edu/research/public-health/ncov/
マップを開くとこんな感じ。データソースは世界保健機関(WHO)とアメリカ疾病予防管理センター(CDC)、中国国家衛生健康委員会(NHC)、中国の医療情報サイトDXY.cnに基づいており、Esri ArcGIS Onlineのベースマップの地図上に視覚化されています。
地図上に円が描かれているポイントが、新型コロナウイルスの感染が報告されているエリア。赤い円は「感染が確認できた事例」を、黄色い円は「感染が疑われる事例」を示しており、事例数に応じて円のサイズが大きく表示される仕組みです。
マップ右下の+/-アイコン、あるいはマウスホイールで地図の拡大・縮小が可能。地図を引いて見てみると、感染エリアが中国南部に集中しており、わずかな感染事例がヨーロッパやアメリカ、オーストラリアにもポツポツと存在するのがわかります。
記事作成時点で国内4人目の感染者が確認された日本にズームし、赤い円をクリック。感染が確認された(Confirmed)が4人、そのうち回復した(Recovored)患者が1人というデータが表示されました。
2019年3月から続く民主化デモに揺れる香港では、感染が確認されたのが8人、感染したと疑われる(Suspected)のが244人。感染の確認が進んでいないのか、黄色い円が赤い円よりも大きく表示されています。
新型コロナウイルスの流行源だと推測される湖北省では「1058人で感染が確認され、42人は回復したものの、52人は死亡(Death)した」という情報が表示されました。
左右のカラムには、さまざまな統計が表示されています。例えば左下のウィンドウには感染者数の推移が表示されています。ウィンドウにカーソルを重ね、右上の拡大アイコンをクリックすると……
感染者数の推移を示す折れ線グラフが全画面で表示されました。縦軸が感染者数、横軸が月日で、オレンジ色の折れ線が中国本土で確認された感染者数、黄色の折れ線が中国本土以外で確認された感染者数を示しています。
他にも、右中央のウィンドウをクリックすると……
新型コロナウイルスへの感染が確認された患者数が多いエリアを降順で確認することもできました。
マップで視覚化されるデータは毎日更新され、Googleスプレッドシート形式でもデータのダウンロードが可能。Googleスプレッドシートは、右下のウィンドウから「Here」をクリックするとアクセス可能です。
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