人に必要な全ての栄養を麺に詰め込んだ完全栄養食「All-in PASTA」が劇的な変身を遂げたので食べてみた
1日に必要な栄養を簡単に摂取できる日清食品の完全栄養食「All-in PASTA」が、2019年12月16日からリニューアルして登場しています。お湯を注ぐだけでパスタが楽しめるカップタイプの「All-in PASTA」は、以前レビューした際はボソボソした食感と昆布のような味が気になりましたが、麺の配合の見直しによりパスタ本来の味わいに近づいたとのこと。実際に食べ比べてみると、「一度リニューアル後を食べたら、もうリニューアル前は食べられないのでは」という激変具合でした。
「All-in PASTA」 (12月16日発売) | 日清食品グループ
https://www.nissin.com/jp/news/8315
All-in シリーズ|日清食品グループ オンラインストア
https://www.allinseries.jp/
今回リニューアルされたのは、「All-in PASTA 真っ赤なトマトのスパイシーアラビアータ」「粗挽き牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ」「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」の3種類のソースです。
まずは、「真っ赤なトマトのスパイシーアラビアータ」から試食してみます。左がリニューアル後で、右がリニューアル前です。
カロリーは、リニューアル後が1食203g当たり451kcalで、リニューアル前が1食223g当たり479kcalです。内容量が20g減ったためか、リニューアル後はカロリーがわずかに少なめ。栄養面では、ビタミンB1が3.75mgから6.90mgへとアップしている一方、ビタミンCが291mgから283mgへと減少しているなど、強化されているものもあれば、減っているものもあります。なお、いずれも「30歳から49歳の男性が1日に必要なビタミン・ミネラルのうち3分の1の量」が含まれているとのこと。
原材料欄を見ると、リニューアル後のソースはトマトがイタリア産と明記されているほか、リニューアル前の麺は「植物性たん白」が最初に書かれているのに対して、リニューアル後は「小麦粉」がトップになっています。なお、内容量が223gから203gに減っていますが、めんは80gと据え置きなので、減った20gはソースの分だということになります。
カップを開けてみると、どちらにもめん入りの袋とソースの袋が入っていました。
まずフタのツメを立てて……
カップに麺を入れたら、お湯を注いで6分間待ちます。なお、麺が入っている袋には「ほぐしオイル」の小袋も入っているので、小袋を麺と一緒にカップに入れたり、麺を出した後に袋ごと捨ててしまったりしないよう注意が必要です。
タイマーが鳴ったら、フタを両手でおさえて湯切りします。
湯切りが終わったら「ほぐしオイル」を入れてよくまぜます。
次に、ソースを入れて……
よく混ぜたら完成です。
同時に作ったリニューアル前の「スパイシーアラビアータ」がこれ。リニューアル後に比べて、ソースの赤みが強い色合いです。
まずリニューアル前の「スパイシーアラビアータ」から食べてみると、やはり麺のボソボソとした食感と、塩気のある昆布のような風味が気になります。トマトの酸味やピリ辛いソースの味わいがある程度麺の風味をカバーしていますが、「栄養のために我慢すればなんとか完食可能」というのが正直な感想でした。
次に新しくなった「真っ赤なトマトのスパイシーアラビアータ」を食べてみると、最初に昆布の風味が完全消滅しているのに気づきます。麺のボソボソとした食感は残っているので、アルデンテ好きには少し物足りないところもありますが、麺の風味が劇的な改善を遂げているので、普通の麺と市販のソースで作ったパスタと比べてもまったく遜色ない味わいに。ソースもやや粘度が増加して麺にからみやすくなったので減った印象はなく、むしろトマトのさわやかな酸味やピリッとした辛さが引き立って感じられました。
次に、「粗挽き牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ」を食べてみます。
内容量はどちらも同じ223gですが、カロリーはリニューアル後が498kcal、リニューアル前が487kcalと、リニューアルによりやや増加しています。栄養面でも、1つ前に食べたアラビアータと同様に、ビタミンB類が大きく強化されている一方で、ビタミンAやビタミンCなど一部の栄養素が減少していました。
原材料を見ると、リニューアル後のソースにはリニューアル前には入っていなかった「チーズフード」がプラスされているのが分かりました。また、リニューアル前はソースの原材料として「牛肉」が最初に記載されているのに対して、リニューアル後は「トマトペースト」や「たまねぎ」が「牛肉」より先に記載されていました。また、食塩相当量がリニューアル前が2.7gですが、リニューアル後は4.5gと、1.8gほど増えています。
というわけで、アラビアータと同じ手順で作ったリニューアル後の「粗挽き牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ」がこれ。
同時に作ったリニューアル前のボロネーゼは、リニューアル後と比べると少し色味が薄い印象を受けます。
まず、リニューアル前から食べてみます。ソースは挽肉のうまみが前面に出ている味わいですが、後味で麺の風味が尾を引くので、やはり昆布のようなにおいが残ってしまうのが少し気になりました。
次に、リニューアル後を食べてみると、麺の風味がなりをひそめているだけでなく、ソースの風味が各段にアップしているのがはっきりと分かりました。トマトや玉ねぎから感じられる野菜のうまみが、肉の味わいを引き立てつつ、さらにチーズのコクが味わいを深めています。やや塩気が強い感じもしますが、試食した編集部員の中には「一度リニューアル後を食べたら、もうリニューアル前は食べられない!」とこぼす人もいるほどの差を感じさせる一品でした。
最後に、「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」を食べてみます。
カロリーは、リニューアル後が1食110g当たり444kcalなのに対し、リニューアル前が1食118g当たり552kcalなので、リニューアルにより大幅にダウンしています。
原材料を見ると、リニューアル前はソースの原材料として「植物油脂」が最初に記載されているのに対して、リニューアル後は「香味油」が最初に書かれていました。
「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」のカップには、麺の袋とソースだけでなく、「バジルパセリ」の袋も入っています。
実際に作ったのがこれ。左のリニューアル後と、右のリニューアル前を見比べても、差はほとんどありません。
まず、リニューアル前から食べてみると、ソースの主張があまり強くない分、麺の風味がストレートに感じられて、かなり食べづらい味わいです。ソースの風味もバジル一辺倒で、少し厳しい言い方ですが、まるで干し草を食べているような気分になってしまいました。
一方、リニューアル後の「バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ」は、麺の風味が劇的に改善している上に、ソースが絡みやすくなったおかげで、バジルとパセリの両方の香りを堪能することが可能に。どこかシソのようなアクセントがあるハーブの風味を豊かに感じることができました。
「All-in Pasta」は日清食品の公式オンラインストアから購入可能で、1つ税別600円。「おいしくなったから食べてみてキャンペーン」により、以前オンラインストアで「All-in Pasta」を購入した人は、500円引きクーポンが使えるとのこと。また、これまで「All-in Pasta」を買ったことがない人も、クーポンコード「tabetemite」で300円引きになるとのことですが、クーポンコードの使用期限は2019年12月16日~2020年1月31日までの間のみなので、気になる人は早めにチェックしてみるのがオススメです。
・関連記事
人に必要な栄養をすべて麺に詰め込み「完全食」をカップ麺で実現した日清「All-in PASTA」試食レビュー - GIGAZINE
現代人に不足しがちな栄養素を簡単に摂取できる完全栄養食「All-in NOODLES」カップ全3種を食べてみた - GIGAZINE
スティックタイプの携帯型ソイレント「Soylent Bar」を食べて嘔吐するユーザーが続出 - GIGAZINE
飲むだけで生きていける食品「ソイレント」が24億円の出資獲得で大量生産へ前進 - GIGAZINE
完全栄養食ソイレントにカフェインが追加された朝食型新フレーバー「Coffiest」登場 - GIGAZINE
・関連コンテンツ