できるだけ気を散らさずにタスクへ集中するためのヒントとは？

by bruce mars

目の前のタスクに集中して一気に仕事を終わらせることは理想的ですが、大抵の場合は何かと気を散らしてしまい、最後まで集中し続けることは困難です。「自分の気を散らすあれこれ」と上手く付き合い、タスクに集中するヒントについて、ビジネス関連のポッドキャスト配信などを行うスティーバー・ロビンス氏がアドバイスしています。

How to Tame Your Distractible Mind | Get-It-Done Guy
https://www.quickanddirtytips.com/productivity/time-management/how-to-tame-your-distractible-mind

1日の始まりに「今日はこの仕事に集中しよう」と決意を固めても、気がつくとメールの返信やSNSのチェック、お気に入りのウェブサイト訪問など、別のことに手を付けているという経験がある人も多いはず。たとえ、他の人によって仕事を中断されないようにミーティングの予定を入れず、静かな部屋に閉じこもっていたとしても、自分の内側から湧き上がった「気晴らしがしたい」という衝動を防ぐことはできません。

ロビンス氏は「私たちの技術は、かつて私たちの仕事をより効率的に改善しようとする人々によって設計されました。その後、彼らは私たちを中毒にして気を散らせることにより、はるかに多くのお金を稼げることに気づきました」と述べ、世の中にあふれるツールはそれ自体が人々の気を散らすために設計されていると指摘。このために、人々が気を散らさずに仕事を完遂することは非常に困難になっているとのこと。

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そこでロビンス氏が提案するのが、「気晴らしのためのToDoリストを作る」という方法です。この方法では、まず最初に1枚の紙と筆記用具を用意し、上部に今日やるべきタスクを大きく書き出します。続いて、その下に「気を散らした時のためのToDoリスト」と書き入れ、目に付きやすい場所に置いたり貼ったりしておくとのこと。

その後、当初の予定通りにタスクに取りかかり始めますが、大抵の場合はいつものように何かと別のことに気を取られてしまいます。スマホでSNSをチェックしたり、お気に入りのウェブサイトを見始めたりと、その日の最初にToDoリストを作ったところで誘惑は消えてくれません。

それでも、目立つ場所に「気晴らしのためのToDoリスト」を貼っておけば、気が散っている最中に「今日やるべきタスク」を思い出し、自分がルートを逸れていると気づくことができます。ロビンス氏が指摘する、気が散ってしまうことに対処する上で困難な点とは、「自分の気が散っていること自体を認識するのが難しい」という点です。そのため、まずは目立つ場所に「気晴らしのためのToDoリスト」を貼っておくことで、自分が気を散らしていることを認識しやすくなり、対処が容易になるとロビンス氏は主張します。

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続いて、気が散っている時の自分が「気晴らしのためにやっている行動」について考えます。メインのタスクから外れた行動とはいえ、ある程度の重要性がある場合もあります。そこで、「気晴らしのためのToDoリスト」に、今やっている「ウェブサイトの訪問」「SNSのチェック」「レストランの予約」といった行動を書き出し、それぞれのタスクがどれほど重要なのかを判断します。

たとえば「ウェブサイトの訪問」と「SNSのチェック」は重要性が低いものの、「レストランの予約」はいずれやる必要があったとします。その場合、「レストランの予約」と書いた横に星マークなどを書き込み、「これは重要度が高い」と示しておきます。こうして気晴らしのための行動にも優先順位をつけたら、今度は気分を落ち着けて当初のタスクに戻るとのこと。

ロビンス氏は、あらかじめ「タスクが一段落つく時間になったら気晴らしをする」と決めておくことを推奨しています。その時間になったら「気晴らしのためのToDoリスト」をチェックし、星マークを付けておいた「重要な気晴らし」から順に遂行して、タスクの最中に溜め込んだ誘惑を解放するといいそうです。気が散る状態を完全になくすことは難しいため、できるだけ早く気の散った状態を自覚し、たまった気晴らし行動はタスクの後で行うのが重要だというのがロビンス氏の主張です。

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