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ToDoリストがあなたの生産性を破壊する

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Google ToDo リストなどタスク管理アプリを使っている人の中には、あまりにもタスクが多すぎてさばききれなくなる……という事態を経験した人もいるはず。ToDoリスト中毒となりストレスに圧倒されるようになったというライターが、問題の所在はどこにあるのか、どうすれば再び自由を得ることができるのかを考察しています。

To-do lists can become a stressful burden — Quartz at Work
https://qz.com/work/1658530/to-do-lists-can-become-a-stressful-burden/

ライターのオリヴィア・ゴールドヒルさんはテクノロジー中毒のセラビーに行った時に「どのくらいスマートフォンを使っているか」を振り返り、あまりにもToDoリスト作成に多くの時間を割いていることに気づいたそうです。そして、毎日の雑務、仕事の業務に関するメモ、見るべき映画や読むべき本などを記録した「リマインダー」が自分の自由を奪っている……ということを自覚したとのこと。ゴールドヒルさんは1日に何度もToDoリストを作成し、全てのタスクを書き込まなければリラックスできない状態でした。

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テクノロジー中毒の専門医からゴールドヒルさんが受けたアドバイスは「あなたはToDoリストを『覚えておくべきこと』をアウトソースする外付けの脳として使っている」「これが理由で常にやるべきことを確認しなければならないようになっている」「この依存心が不安を生み出している」というものだったとのこと。セラピーからゴールドヒルさんは「もっと自分の脳を信頼しなければいけない」という答えを導き出しています。

脳を信頼するという戦略はインターネットメディア・HearstのCCOであるケイト・ルイスさんも支持する戦略です。インタビューの中でルイスさんは「週に一度、私はToDoリストに全てを書き出します。8ポイントのフォントでページいっぱいに書き出したリストは途方もない量です。そして、私はそれを捨てます」と語っています。ルイスさんはこの行為によって「覚えているもの」こそが重要度の高いものであり、重要度の低いものはふるい落とされると説明しています。

もちろん、この方法は重要なタスクを忘れてしまうことがあり、誰にとっても有効なものではありません。しかし、ToDoリストによって逆に生活が制限されてしまっていると感じる時、過度にToDoリストに頼りすぎるのはいいアイデアではないはず。「やるべきこと」が頭を占領してしまっていると、友人と会ったり、余暇で本を読んだりといった行為が楽しめなくなることもあります。

by Toa Heftiba Şinca

ゴールドヒルさんはその後、タスク管理アプリに全てを記録することをやめ、重要度の低いことについては小さなノートに手書きで記しているそうです。後からメモを見直すとそのほとんどは取るに足らないことであり、このようなタスクを需要度の高いタスクと分けることでリラックスができるとのこと。

なお、近年はやることリストの重要性が説かれることが多いのですが、人生を見直すためには逆に「やらないことリスト」を作ることが重要だとも説かれています。

「やることリスト」の逆、「やらないことリスト」の重要性 - GIGAZINE

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in Posted by darkhorse_log

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