乗り物

テスラのソフトウェアバージョン10.0が発表、自動運転での送迎や車内でYouTube視聴やカラオケが可能に


電気自動車メーカーのテスラは、すべての車にインストールしているソフトウェアのバージョン10.0の内容を2019年9月26日に発表しました。自動運転性能を生かした新しい機能や、車内のセンターディスプレイを使ったメディア対応など、そのアップデート内容はかなり大きいものとなっています。

Introducing Software Version 10.0 | Tesla
https://www.tesla.com/blog/introducing-software-version-10-0


発表されたアップデート内容は以下の通り。

・Smart Summon
オプションとなる完全自動運転機能を購入しているユーザーは、ソフトウェアアップデートによって、自分の車が視界に入る範囲内であれば駐車場から自分がいる場所まで車を自動で移動させることが可能になります。大量の荷物を持っていて手が離せなかったり、雨の中を車まで移動するのが面倒であるという時にぴったりだと、テスラは述べています。

実際にSmart Summonによって自動で所有者の元に移動する車の様子が以下のムービー。

TESLAS SMART SUMMON IS FINALLY HERE!! (DEMO) - YouTube


ただし、Smart Summon機能を使用する場合は、運転車は常に車の責任を持ち、車とその周囲の状況を監視することが必要だとテスラは注意を促しています。

・テスラシアター
Netflix、YouTube、Huluなどのストリーミング配信をセンターディスプレイから再生できるようになります。また、中国向けのモデルでは、Tencent VideoIQIYIにもアクセスができるとのこと。


・カラオケ
バージョン10.0へのアップデートによって、カラオケ機能の追加が発表されました。複数の言語をサポートする歌詞と音楽ライブラリが内蔵され、運転中でもカラオケを楽しむことができるとのこと。

・「(I'm Feeling)Lucky」と「(I'm Feeling)Hungry」
ナビゲーションに「(I'm Feeling)Hungry」ボタンと「(I'm Feeling)Lucky」ボタンが追加されました。「(I'm Feeling)Hungry」を押すと現在地に近いレストランに、「(I'm Feeling)Lucky」を押すと現在地に近い観光ポイントを検索し、すぐに移動できます。


検索結果は目的地までの距離に基づいてソートされ、運転者は検索結果をタップしてレビューを参照したり、電話をかけたり、その場所へ移動することが可能だとのこと。

・ゲームの追加
テスラは車内のセンターディスプレイでゲームが遊べるようになっていて、バージョン10.0からは激ムズアクションとして人気のある「Cuphead」が「Tesla Edition」となって追加されました。USBコントローラーを車内のUSBコネクタに接続すれば、シングルプレイヤーモードと協力モードをプレイ可能だとのこと。

Cupheadがテスラ向けに移植されることは、2019年6月に開催された世界最大級のゲームイベント「E3 2019」でイーロン・マスクCEOが発表していました。以下のムービーでは実際にCuphead Tesla Editionを遊ぶ様子を見ることができます。

Tesla Gameplay: Tesla Cuphead | Beach Buggy Racing 2: Tesla Edition - YouTube


・音楽機能の強化
以前からテスラ車では、iPhoneやiPodなどを連携させることで車内のBGMを自由に流すことができましたが、新たにSpotifyのプレミアムアカウントにも対応しました。また、中国向けではポッドキャスト・オーディオブックを配信するXimalayaにも対応したそうです。また、廉価版であるモデル3では、これまでストリーミングメディアとブラウザでのネットアクセスが対応していなかったとのことですが、バージョン10.0にアップデートすることで対応するそうです。

・セキュリティと利便性の向上
テスラには「ダッシュカム」というドライブレコーダーがついていて、ソフトウェアのバージョン9.0から使えるようになっています。また、モデル3からセントリー(監視)機能を搭載するなど、ハード・ソフトの両方から防犯対策が施されていました。バージョン10.0によって、搭載しているカメラで撮影した映像が外付けのUSBドライブに保存できるようになったとのこと。

他にも、UIやオプションの自由度向上、車内温度調整のアップデートやパワーウィンドウのリモート制御、HomeLinkを使ったガレージの開閉機能など、バージョン10.0では細かいアップデートや機能追加も行われているとのこと。テスラは「バージョン10.0はこれまで行われてきた中でも最大のアップデートです」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
日本デリバリー間近のテスラの低価格モデル「Model 3」をじっくりチェックしてきた - GIGAZINE

超音波センサーやファルコンウィングドアを搭載し自動運転にも対応した未来感あふれるテスラ「モデルX」「モデルS」をじっくり見てきました - GIGAZINE

わずか3秒で0-100km/h加速が可能というテスラ「モデルS」「モデルX」試乗レポート、その驚異的な加速ぶりを体験してきました - GIGAZINE

テスラ車に搭載されたセントリー(見張り)モードは犯罪者の映像を確実に残してくれる - GIGAZINE

自動運転車で撮影されたポルノムービーが世界で初めて登場 - GIGAZINE

テスラ・モデル3をYouTuberが自力で改造してピックアップトラック化 - GIGAZINE

in ソフトウェア,   乗り物,   動画, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.