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Appleが「第3世代Mac Proはアメリカ国内で生産する予定」と発表


Appleは2019年9月23日付けで、2019年6月のWWDC 2019で発表した第3世代のMac Proをアメリカのテキサス州オースティンで生産することを発表しました。Appleによると「特定の必要なコンポーネント」に対する関税免除を受けたことで、アメリカ国内での組み立て生産が可能になったとのことです。

Apple’s new Mac Pro to be made in Texas - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2019/09/apples-new-mac-pro-to-be-made-in-texas/


Apple says it will make the new Mac Pro in Texas | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2019/09/apple-says-itll-make-the-new-mac-pro-in-texas/

iPhoneやiPadなど、Apple製品の多くは中国で製造されていますが、2013年に発表された第2世代のMac Proはテキサス州オースティンの工場で組み立てられていました。しかし、2019年6月にウォール・ストリート・ジャーナルが「Appleは第3世代のMac Proを中国で生産する計画を立てている」と報じました。

Appleが新型「Mac Pro」の製造拠点をアメリカから中国へ移転 - GIGAZINE


アメリカのドナルド・トランプ政権は中国から輸入される品目に追加関税を課すと発表し、中国との貿易戦争の真っ最中。中国から輸入された部品を使ってアメリカ国内でMac Proを生産するよりも、Apple製品を多く生産する中国の工場でMac Proを組み立てる方が効率とコストが勝るため、中国でのMac Proの生産がAppleで検討されていたというわけです。

一方、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を受けて、トランプ大統領は「中国で製造されているMac Proの部品について、Appleは優遇措置を受けられないだろう。もしアメリカで製造すれば、関税はかからない!」とツイート。


それでも、Appleはアメリカ合衆国通商代表部(USTR)に対して回路基板の製品など15点の部品について関税措置免除を申請しており、2019年9月20日にこのうち10件の関税免除が承認されました。これによって部品を輸入するコストが引き下げられ、アメリカ国内での組み立て製造が可能になったとのこと。

Appleに関税免除を認めるUSTRの判断はトランプ大統領のツイートと相反するもので、これはAppleが部品も含めた製造ライン全てをアメリカに移すように要求するトランプ政権に対して譲歩を求めた結果といえます。技術系メディアのArs Technicaは「Appleはトランプ政権に姿勢を変えるよう説得したようです」とコメントしています。


Appleのティム・クックCEOは「Mac ProはAppleで史上最もパワフルなコンピューターであり、オースティンで生産できることを誇りに思っています。アメリカのイノベーションの力を深く信じています。すべてのApple製品がアメリカで設計され、アメリカの36州で製造された部品で構成され、アメリカのサプライヤーに45万人を雇用している理由はここにあります」と声明で述べました。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by log1i_yk

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