スパイダーマンのMCU離脱問題についてピーター・パーカーを演じるトム・ホランドが言及
関係者への取材から明らかになったトム・ホランドが演じるスパイダーマンのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)離脱問題について、実際にマーベル作品のヒーローたちを演じる役者たちからのコメントが続々登場しています。
Tom Holland reacted to Disney and Sony’s Spider-Man spat at D23 - Polygon
https://www.polygon.com/2019/8/24/20831245/tom-holland-disney-sony-spider-man-deal-d23
アイアンマンやキャプテン・アメリカ、マイティー・ソー、ハルクといったマーベル作品のヒーローたちがひとつの世界線上でコラボレーションしまくりながら悪との戦いを繰り広げるのがMCUです。このMCUからトム・ホランド演じる映画「スパイダーマン:ホームカミング」のスパイダーマンが離脱することになるという関係者の証言が報じられたのは、2019年8月21日のこと。
スパイダーマンの映画化権を保有しているのはソニーであるものの、多くのマーベル作品の映画化権を保有しているのはマーベルおよび親会社のディズニーであり、MCUはこのディズニー&マーベルが権利を保有するマーベル作品のヒーローたちが登場する形式となっています。ソニーはマーベルとパートナーシップを締結することで、MCUにスパイダーマンを出演させていたのですが、映画スパイダーマンの収益分配率についてディズニーと合意に至ることができず、最終的に「スパイダーマンはMCUを離脱する」と報じられることとなりました。
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この事態についてソニーは正式に声明を出しており、「残念ですが、スパイダーマンのフランチャイズにケヴィン・ファイギ(MCUのプロデューサーでありスパイダーマン:ホームカミングやスパイダーマン:ファー・フロム・ホームでもプロデューサーを務めた人物)がプロデューサーとして参加することはできないというディズニーの決定を尊重します。この事態が将来的に変更されることを期待していますが、ディズニーがファイギに与えた多くの責任から、彼が(ディズニーが所有していないIPに)取り組む時間がないということを理解しています。ケヴィンは素晴らしい人物で、彼の助けと指導に感謝します」と語っています。スパイダーマンのMCU離脱については明言していないものの、MCUの功労者であるファイギがソニーのスパイダーマン映画でプロデューサーを務めることはなくなるであろうことが明言されています。
なお、スパイダーマンの生みの親であるアメコミ界の巨匠スタン・リーの娘であるジョアン・リーは、「スタンのキャラクターと作品は多角的な視点から作られるに値するものであり、継続して進化していくことこそ望ましい」と語り、ディズニー1社がマーベル作品を取り扱うよりも、ソニーなど複数の企業も加わり多角的に作品作りが行われていくことこそふさわしいと語りました。
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そんな状況でディズニーがファンクラブ向けに開催したイベントD23 Expoに、スパイダーマン/ピーター・パーカーを演じるトム・ホランドが登場しています。ホランドは自身が声優を演じるピクサーの最新映画「Onward」の宣伝のためにステージに登壇し、「今週はクレイジーな一週間でした。しかし、心から感謝していることを知らせたいです。僕は皆さんを愛しています」とファンに向けて語っています。
さらに、D23 Expoの直後に行われたインタビューの中で、「驚くべき5年間でした。僕の人生にとって最高の時間でした。これからの未来がどうなるかはわかりません。わかっているのは、今後も僕がスパイダーマンを演じ続け、さらなる最高の時間を過ごしていくということです。どういう形を選ぶにしろ、楽しい時間となるはずです」とコメント。さらに、「スパイダーマンの未来は違ったものになります。しかし、同じくらい最高で素晴らしいものになるはずです。今よりもっとクールなものとなるための新しい方法を模索します」と、スパイダーマンのMCU離脱を認めるようなコメントを残しています。
そのホランドは自身のInstagram上でアイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jrと共に撮影したツーショットと「俺たちはやったぜ、ミスター・スターク!」というメッセージを投稿。ホランドが投稿した写真の中には、ホランドがアイアンマン、ロバート・ダウニー・Jrがスパイダーマンのフィギュアを持って撮影したものも含まれていました。
他にも、MCUに登場するホークアイ/クリント・バートンを演じるジェレミー・レナーが、自身のInstagram上で「ヘイ、ソニー。スパイダーマンをスタン・リーとマーベルの元に返してくれ。お願いだ!」と投稿しています。
さらに、アイアンマンシリーズだけでなく、スパイダーマン:ホームカミングにも登場したアイアンマンのサポートキャラクターであるハッピー・ホーガンを演じるジョン・ファヴローは、Varietyに対して「私はすべてのウワサ(スパイダーマンのMCU離脱に関する)を読み、各社の出した正式なコメントなども読みましたが、何が起こるのかは現時点ではわかりません。ただ、MCUのキャラクターたちが同じ画面の中で活躍し続けることを楽しみにしています。これはハッピーとメイおばさん(ピーター・パーカーの保護者)についてだけ言っているわけではなく、トム・ホランドのスパイダーマンがMCUの他のヒーローと共演し続けられることを祈っているという意味です」と語り、スパイダーマンが今後もMCUで活躍することを期待するとしています。
なお、記事作成時点でスパイダーマンがMCUから離脱するのかどうかは、ファヴローが語る通り不明です。ただし、ソニーがホランドを望む限り、MCUから離脱しようがしまいがホランドがスパイダーマンを演じ続けることになることは確かなようです。
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