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Googleが子どもにフェイクニュースや偽サイトの見抜き方を教えるプログラムを開始

by Pixabay

Googleは「Be Internet Awesome」という子ども向けのネットリテラシー教育サイトを運営しており、子どもたちがインターネットに関する知識を身に付けられるコンテンツを提供しています。そんなBe Internet Awesomeに新しく6つのコンテンツを追加して、子どもたちがより安全にインターネットを利用できるようにサポートしていくとGoogleが発表しました。

Be Internet Awesome teaches kids media literacy
https://www.blog.google/technology/families/be-internet-awesome-media-literacy/

Google’s new media literacy program teaches kids how to spot disinformation and fake news | TechCrunch
https://techcrunch.com/2019/06/24/googles-new-media-literacy-program-teaches-kids-how-to-spot-disinformation-and-fake-news/

Googleは以前からBe Internet Awesomeを通じて、子どもたちがネットリテラシーを向上させられるようにサポートを行ってきました。2017年にはクイズやパズル、アクションゲームなどを通じて子どもたちがネットリテラシーを身に付けられるオンラインゲーム「Interland」を開発し、Be Internet Awesome上で公開しています。

Googleが4つのゲームを通じてインターネット教育を行える「Interland」を開発 - GIGAZINE


2019年6月24日、GoogleはBe Internet Awesome上で新たに6つのメディアリテラシー向上アクティビティを開始することを発表しました。新たなコンテンツはNet Safety CollaborativeのエグゼクティブディレクターであるAnne Collier氏と、「The Teacher’s Guide to Media Literacy」の共著者であるFaith Rogow氏によって開発されたもの。コンテンツは子どもがインターネットをより安全に利用することに加え、さまざまなメディアを自分で分析し、信頼するに足る情報かどうかを評価する能力を向上させるために設計されているとのこと。

Googleブログで今回の追加コンテンツを紹介している教育者のAmy Mascott氏は、子どもたちがテクノロジーを使って生活の質を向上するためには、責任あるコミュニケーションを取ることやネット上で他人に親切にすること、正しい情報と偽の情報を見分けることなど、さまざまな課題があると指摘。一方でこの課題は教育者にとってカバーするのが困難なトピックであると認めています。

そこで今回Googleが発表した新たなコンテンツが、子どものネットリテラシーを向上させるために役立つとMascott氏は述べています。新たなコンテンツを使うことで、「フィッシング攻撃を回避する方法」「ボットとは何か」「情報が信頼できるかどうかを検証する方法」「情報のソースを見つける方法」「オンライン上のフェイクニュースを見分ける方法」「偽のURLを見抜く方法」といった6つの能力を子どもたちに教育できるそうです。

by bruce mars

新コンテンツの全体的なテーマは、「オンライン上で見つけたコンテンツや情報が必ずしも正しいとは限らない」ということを、子どもに理解させるというものです。ネット上のコンテンツには個人情報を盗み出したり、個人のアイデンティティを脅かしたりといった悪意ある目的で作られたものが存在します。フェイクニュースや悪意のあるコンテンツを見抜く力を身に付けることで、より安全に子どもがインターネットを利用できるようになります。

子どもたちはフィッシング攻撃がどのように個人情報を盗むのか、ネット上のボットがどのように機能するのかといった内容について学ぶほか、「ある事柄についての専門家が、他の分野においても専門家であるとは限らない」といった客観的事実を学びます。また、複数の情報源を合致させて情報の信頼性を確認したり、オフラインの学校や本などで得た知識と組み合わせることで、オンライン上で信頼できる情報源を探す方法についても習得できるとのこと。偽のURLを見抜く訓練では、本物のURLに偽装されたURLを見つけ出すなど、クイズ形式のコンテンツも用意されています。


加えて「多くの人々やグループが自分が入手したフェイクニュースを信じ込み、他人に対してもそのフェイクニュースを信じるように強制してきます」といったことや、「物語に関係ないがインパクトの強い写真を使う」「『衝撃的』『法外な』といった人を引きつける力のある言葉を使う」「感嘆符を多く使う」など、ネット上の怪しいコンテンツが多用する手法についても解説する模様。

記事作成時点では、Be Internet Awesomeを利用できるのはアルゼンチン・ベルギー・ブラジル・チリ・コロンビア・イタリア・メキシコ・ペルー・ポーランド・サウジアラビア・イギリス・アメリカの12カ国となっています。

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in ネットサービス, Posted by log1h_ik

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