メモ

駆逐艦「菊月」の復元図面がGitHubで公開される


太平洋戦争中、アメリカ軍の空襲によって大きな損傷を受け、ソロモン諸島の海岸に座礁した駆逐艦「菊月」について、詳細な復元図面がGitHubで公開されました。「クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際」ライセンスでの公開で、営利目的も含めた翻案等が可能です。

菊月の図面を無料で公開します | 駆逐艦菊月会
https://www.kikuzukikai.org/blog/kikuzuki-blueprint.html


GitHub - kikuzukikai/kikuzuki-blueprint: バージョン1.0を公開しました。
https://github.com/kikuzukikai/kikuzuki-blueprint

図面を公開した駆逐艦菊月会は元乗員遺族らによって結成された組織。設計図が所在不明となっていたことから図面を復元し、2018年に30部限定の頒布を行いました。海賊版対策やデータがひとり歩きすることへの懸念から、その後も図面は紙媒体のみ、かつ有償で扱われてきましたが、クローズドな環境での研究続行は計画の意義が十分に発揮されないということで、無料公開を決定したとのこと。


図面は「クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際」ライセンスのもとで提供されており、ライセンスに従う限り、資料の複製や再配布、営利目的を含めたリミックス・改変といった翻案が認められます。

公開されている図面の内容はこんな感じ。PDFファイルでの配布となっています。


なお、菊月は2019年時点でも水上に残っている唯一の日本海軍艦艇で、Googleマップの衛星写真などでもその姿を確認できます。


菊月の引き揚げ・修復・保存を目指す団体・菊月保存会では、ソロモン諸島政府から許可を受けて、実際に「第4砲身」を引き揚げ、日本帰還を実現させました。

税関を通す前なのでまだ手を触れることはできませんが、近くまで寄らせていただきました。 pic.twitter.com/gBycMiJXnD

— 菊月保存会 (@kikuzuki_hozon)

駆逐艦「菊月」砲身修復作業

錆止め塗装の様子です。
ブラスト処理の結果砲身の状態が非常に良いということが分かり予定よりスムーズに作業が進んでいます。 pic.twitter.com/JUyAq0iv3W

— 菊月保存会 (@kikuzuki_hozon)


菊月保存会は、修復した砲身の京都府舞鶴市での展示・保存を目指して活動を進めています。

引き続き菊月保存会では、砲身の舞鶴設置へ向けて、署名活動を実施しております。署名用紙については、当会webサイト(https://t.co/1l2PvTGsvq)よりダウンロードいただき、記名後に当会事務所までお送りいただけるようお願い致します。皆様のご協力をお願い致します。

— 菊月保存会 (@kikuzuki_hozon)

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in メモ, Posted by logc_nt

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