GoogleがI/O 2019で発表した100のコトまとめ
Googleの開発者向けイベント「Google I/O 2019」が2019年5月7日から5月9日にかけて開催されました。Googleはイベントの中で多数の新発表を行い、イベント終了後に自社のブログで発表内容を「I/O 2019で発表された100のコト」としてまとめていました。
Count ‘em up: 100 things we announced at I/O ‘19
https://www.blog.google/technology/developers/100-things-we-announced-io-19/
◆ハードウェア
1:低価格なのにGoogleの重要な機能を搭載した「Pixel 3aとPixel 3a XL」
GoogleがPixel 3・Pixel 3 XLの廉価モデル「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」を発表 - GIGAZINE
2:Pixel 3aの色は「Just Black」「Purple-ish」「Cleary White」の3種類から選べる
3:Pixel 3aのカメラは夜景モードやポートレートモードを搭載
4:Pixel 3aのカメラに「タイムラプスモード」を追加予定
5:Pixel 3aのバッテリーは15分で7時間分の充電可能、最大で30時間持続
6:ジェスチャー操作でPixel 3aのGoogleアシスタントを起動したり、多数の音声操作を搭載
7:「Googleアシスタント電話スクリーン機能」では、発信者の詳細な情報を通話開始前にチェック可能(アメリカとカナダのみ)
8:Pixel 3aは3年間のセキュリティアップデート継続保証
9:Pixel 3aはセキュリティに特化したチップ「Titan M」搭載
10:Pixelシリーズのスマートフォンはすべて、Google MapにAR(拡張現実)機能を搭載予定
11:既に発売していた「Home Hub」を「Nest Hub」に組み込むなど、「Google Nest」シリーズを発表
12:Nest Hub Maxを発表
Googleがカメラ搭載の10インチのスマートディスプレイ「Nest Hub Max」を発表、顔の個別認識機能やムービー配信機能もついたIoT家電のハブ - GIGAZINE
13:Nest Hub MaxはGoogleフォトの写真を表示するライブアルバム機能を搭載
14:Nest Hub Maxはカメラ内蔵で監視カメラのように使える
15:Nest Hub Maxはカメラでビデオ通話やビデオメッセージで他人とやりとりできる
16:Nest Hub Maxはカメラを使って、手を挙げたり振ったりといったジェスチャーで操作できる
17:Google Nestシリーズの「Home View Dashboard」では約3500ブランドの約3万種類のスマートデバイスを操作可能
18:Nest Hub Maxは顔の個別認識機能で、ユーザー1人1人固有の情報を表示してくれる
19:Google Nestシリーズのプライバシーポリシーを更新
20:Nest Hub Maxはカメラがオンになっているかを示す緑色のライトや、物理的にカメラとマイクをオフにする機能を搭載
21:Nest Hub Maxは2019年夏にアメリカ、イギリス、オーストラリアで販売開始
22:Nest Hubは日本、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、インド、イタリア、オランダ、ノルウェー、シンガポール、スペイン、スウェーデンの12カ国で利用可能
23:Nest Hubは129ドル(約1万4000円)に値下げ、Google Homeは99ドル(約1万1000円)、Nest Hub Maxの販売開始価格は299ドル(約2万5000円)
◆Googleアシスタント
24:Googleアシスタントは30言語・80カ国、10億台以上のデバイスで使用されている
25:2019年下半期登場予定の次世代型Googleアシスタントは応答速度が10倍となりほぼ0秒で反応する
26:Googleアシスタントは毎回「ヘイ、Google」と呼びかけなくても、連続して複数のリクエストを認識してくれるようになった
By Andres Urena
27:タクシーやレストランの予約などを行う「Duplex」をGoogleアシスタントに実装予定
28:Google Home speakerやGoogleのスマートディスプレイは「ストップ!」と声に出すだけでタイマーやアラームを止められる
29:「Personal References」という新機能では、Googleアシスタントは「お母さん」という人が誰であるかを認識して、「お母さんの住んでいる地方の明日の天気は?」などの文章を解釈して、命令に応えてくれる
30:過去の検索履歴や現在の情報から次のレシピやオススメのイベントを教えてくれるGoogleアシスタントの新機能「Picks for You」
31:数週間の間、「Wize」内でGoogleアシスタントを利用可能
32:ハンズフリーで操作できるGoogleアシスタントの「ドライビングモード」
33:Googleアシスタントは車の温度調整、残ガソリン量、ドアの施錠を遠隔から可能
34:Googleアシスタントは自分に適したプライバシー設定を選べる
35:「ヘイ、Google、『犬用ドアの取り付け方』」と尋ねると、ネットワーク上からやり方を丁寧に教えてくれる「how-to」機能
36:Googleアシスタントを使って、特定のアプリの好きな機能を起動可能に
37:声と映像とタッチスクリーンを使った多数のゲームが登場予定
◆人工知能(AI)と機械学習(ML)
38:AIの技術者を支援する「Google AI Impact Challenge」の20人の受賞者を発表
39:インドでの洪水予測に使われるAIが進歩し、洪水の時期・場所・深刻度の約90%を予想可能に。予想データはGoogle Public Alertsでチェック可能。
40:「YACHT」「The Flaming Lips」というバンドがGoogleのアートクリエイター向けAI「Magenta」を活用して作曲中
By iLexx
41:AIを開発する用の人工知能構築ツールキット「PAIR Guidebook」
42:「Federated learning」を活用して、プライバシーを守りつつデータを収集するというリサーチ手法
◆Googleニュース
43:ニュース検索の精度が上昇し、ニュース全文を把握するために必要なコンテキストを表示するように
44:ニュースを検索するときに、記事やツイート、Podcastなどの中から幅広い関連情報を表示
45:Googleの検索結果にPodcastを表示する予定
◆AR(拡張現実)とGoogleレンズ
46:検索から3Dオブジェクトを抜き出して、AR上で配置できるように
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47:レシピの写真を撮影すると、文字だけでなくAR上で料理の作り方を教えてくれるなど、視覚的な情報表示の追加
48:カメラをメニューに向けるだけで、人気のあるメニューをARハイライト表示
49:100種類以上の言語に対応したカメラで撮影した文章の自動翻訳機能
50:撮影した単語の読み上げて発音をチェックしたり、特定の単語の定義を検索する機能
◆プライバシー
51:Googleアカウントのプロフィール設定ですべてのGoogleサービスのプライバシーとセキュリティを管理可能
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52:Googleマップ、Googleアシスタント、YouTubeでデータが管理しやすくなった
53:位置履歴やWebとアプリのアクティビティの履歴の自動削除機能
54:Googleマップなどにシークレットモードを実装予定
55:予測変換機能と絵文字予測機能の改善
56:Android7.0以降のデバイスでのフィッシング攻撃に対する保護の強化
◆Android
57:Android Qではイノベーション、セキュリティ、プライバシー、電子社会福祉の最新機能を実装予定
58:タスク間の移動やより大きいスクリーンに対応した新しいジェスチャー操作
59:折りたたみ式スマートフォンや5G向けのアプリケーション開発ツールをAndroid Qに実装
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60:オーディオメッセージやビデオPodcast、スマートフォンで再生しているムービーなどに自動で字幕をつける「Live Caption」
61:自動で返信を考える「Smart Reply」
62:Android Qにダークテーマとバッテリーセーバーが実装
63:プライバシーを設定画面の最上段に表示
64:アプリに位置情報を共有するときに新しい制限コントロールが可能
65:新しい「Focus Mode」ではアクティブにするアプリとしないアプリを個別設定可能
66:ペアレンタルコントロール機能の「Family Link」の追加
67:OSをすべてアップデートするわけではなく、中核的な部分だけをアップデートする機能「Project Mainline」
68:すべてのAndroid Qデバイスはユーザーデータの暗号化が必要
69:今回発表されたAndroid Qに関する機能の一部はAndroid Q Betaで既に利用可能
70:Android Qでは「ジェンダーレス(性差のない)」な絵文字を多数追加
71:「Android Auto」はGoogleマップや車内電話など車の中でAndroidデバイスを活用して運転の負担を軽減してくれる
72:Android Automotive OS向けのアプリ開発環境
73:スマートウォッチ向けのGoogle Wear OSのスワイプ操作を拡張する「Tiles」
74:140個以上のテレビ番組と5000を超えるゲームとアプリのある「Android TV」
◆Chrome
75:ファイルマネージャーを利用してLinux、Android、Chrome OS間でファイル共有がより簡単に
76:Android StudioはアプリをChrome OSに最適化してくれる
77:2019年発売のChromebookはすぐにLinuxを動かせる
78:プライバシーとセキュリティを改善
◆広告
79:tROASで入札するオプションを使うと、広告主は自動的にアプリに多くのお金を支払う傾向のあるユーザーに広告を表示できる
80:Vidmob、Consumer Acquisition、Bamboo、Apptamin、Webpals、Creadits、Kaizen Ad and Kuaiziの8つの代理店と協力している
81.開発者が自動的にインプレッションの価値を最大化できる「Open Bidding」を2019年中に発表予定
82.Googleが個別のユーザーに向けた広告を表示するためのデータを可視化する新しいツール
83:悪い広告を除去したり広告を細かく制御するツール「AdMob」
◆アクセシビリティ
84:コンピューターに会話パターンなどを理解させる作業にAIを活用する「Project Euphonia」
85:相手からの音声を文字化して、こちらからの文字入力を音声化する「Live Relay」
86:盲目の人など、障害を持つ人々がGoogleアシスタントを活用しやすくなる研究活動「Project Diva」
By diego_cervo
◆その他の開発者発表
87:スマートホーム機器の開発者のためのLocal Home SDKのプレビュー版
88:Map Android SDKをベータ版を公開へ
89:Google Map Platformをdeck.glと統合
90:単一プラットフォームのもとでサードパーティー製のIoT家電を接続できるような取り組み
91:ARCoreのAugmented ImagesとLight Estimationをアップデート
92:AR上で3Dオブジェクトを見せてくれる新しいツール「Scene Viewer」
93:Androidの開発環境はKotlinがますますメインになる
94:11個のJetpackライブラリを発表し、Kotlinデベロッパー向けのオープンソースUIツールキットJetpack Composeのプレビュー版を公開
95:Android Studio 3.5のベータ版が利用可能に
96:Flutter 1.5をリリース
97:Web版のFlutterのテクニカルプレビューを公開
98:アプリ内蔵のアップデートAPIがベータ版から正式版に
99:Google Play Consoleに分析機能を追加
100:Chrome Canaryに画像が重たいウェブサイトの読み込みを早くする更新
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