サイエンス

てんかん発作時に特有の匂いが発生しており犬はそれをかぎ分けることが可能


犬の嗅覚は非常に優れていると言われており、専門的な訓練を受けた犬は税関で麻薬探知犬爆発物探知犬として働いたり、犯罪捜査や行方不明者の捜索に協力する警察犬として活躍したりしています。そうした中、一部の犬がてんかんによる発作の匂いを感じ取ることができるとの研究が発表されました。

Dogs demonstrate the existence of an epileptic seizure odour in humans | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-019-40721-4

Dogs Detect the Scent of Seizures - Scientific American
https://www.scientificamerican.com/article/dogs-detect-the-scent-of-seizures/

人間は常日頃から汗や唾液を始めとしたさまざまな化合物を放出していますが、年を取ったり病気にかかったりすることで身体の状態が変わるとともに放出される物体の組成も変化していきます。これまで犬は肺がんにかかった人の匂いをかぎ分けたり、血糖値の変化をかぎ分けて糖尿病患者の発作を防ぐなどその鋭敏な嗅覚を生かしてさまざまな病気の発見に役立って来ました。


2019年3月28日に公開された調査結果によると、5匹の犬を訓練することで、さまざまなタイプのてんかんに共通する「発作の匂い」をかぎ分けることに成功したとのこと。試験は患者1人ごとに発作時の匂いのサンプル1つ、平常時の匂いのサンプル4つ、運動中の匂いのサンプル2つの合計7個のサンプルを用意して行われ、犬がどのサンプルを選択するかという形式で行われました。合計9回の試験が行われ、5匹中3匹が全ての試験で合格し、残りの2匹も少なくとも6回は正しいサンプルを選択できたとのことです。

また、犬がそれぞれのサンプルを調べていた時間は下図の通り。犬は左端の「発作」のサンプルをはるかに長い時間調べており、発作には特有の匂いがあることを浮き彫りにする結果となっています。


この研究によって、てんかんによる発作が起きた際に特定の匂いが発生している事が明らかになりました。論文では「匂いを手がかりに発作の予測が可能になるかもしれない」と述べられています。

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in サイエンス, Posted by log1d_ts

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