続・ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?01 - YouTube
編集長「先ほど現地にいる弟と母親から電話が来まして、また違う業者が近所の人とかに『明日解体工事を行う』というのでインターホンを押して通告してきたそうなんです。これ、どうしたらいいですか」
警察「もうそこらへんはね、お互いで話してくださいよ」
編集長「連絡先がわからないんですよ」
警察「あのお教えした番号(=日新プランニング株式会社)は?」
編集長「それとはまた違うところらしいんです」
警察「ああー……」
編集長「それで連絡先の紙とか、うちの旧本社にも来たそうなので『くれ』と言ったらしいんですけど、そういうのは何も与えられず、それで名前も言わず、速攻でいなくなっちゃったらしいんです」
警察「はぁ……」
編集長「でもそれでそんなこと言われても本当に来るかどうかもわからないし、一応まわりの人にも言ってるということは、たぶん解体の手続き的なものを踏もうとはしているのかなという感じでもあるので。それで今回、どうしたらいいのかな、って」
警察「ちょっと警察でもどうしようもないですね、それは。」
編集長「あれですかね、事前にパトロールとかそういうのは?普通の会社だったら朝の9時ぐらいから解体始めるはずだからパトロールしてもらうぐらいですかね?」
警察「パトロールしててもどうしようもないですよ」
編集長「どうしようもないとは、工事が始まればもうどうしようもない?」
警察「だって警察で、工事やめなさいとは言えないでしょう?」
編集長「警察の方でも工事やめてと言えないから……?」
警察「そこらへんはもう、契約の話でしょう?民事の話でしょ?」
編集長「勝手に壊されるのに?」
警察「だからそこはもう被害届とってやってるじゃないですか」
編集長「ええ」
警察「あとの壊す壊さんはまたこれ新しい契約でやってるでしょ、たぶん」
編集長「向こうが、ですね。つまり別件だから、ということですか?」
警察「そうですね」
編集長「どうしたら……というか、どうしようもない……?」
警察「どうしようもないですよ。業者をどうにかして聞いて、やるしかないんじゃないですか」
編集長「その業者を……どこの業者かわからないのですけど、どうやって突き止めたらいいんですか?」
警察「いやそれはちょっとわからないですね」
編集長「あとはもうできるとしたら、また解体に来て無理矢理破壊を始めたらすぐに警察に通報するぐらいですかね?」
警察「まぁそのときはそれで110番してもらったらいいです」
編集長「なるほど。それぐらいしかないという感じなんですかね」
警察「警察でもできることと、できないこととがあるんでね……」
さらに、2回目の日新プランニング株式会社がGIGAZINE第一倉庫を「誤って」破壊し始めた件について、実は前日の夜中の間に「表札」「登記簿のコピー」などを「GIGAZINE第一倉庫の中」へ侵入して持ち去る様子を監視カメラでの撮影に成功していたので、そのことについても聞いてみました。
続・ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?02 - YouTube
編集長「前回電話したときに伝言頼んでおいたんですけど、登記簿とか名札とかそこらへんのをくくりつけていたのに勝手に取られた件で、隣の隣にあるキク建材さんの防犯カメラにやっているところ、夜中に自動車に乗ってやってきてGIGAZINE第一倉庫の中に勝手に入って行って盗っているのがちゃんと映像で記録されていたので。どうすればいいですか?窃盗なんですか?」
警察「窃盗にはならんでしょう」
編集長「建物の中に入っていても?」
警察「まぁ向こうも言い分があるんでしょうけど、ちょっと窃盗とは言い難いですね、それは。」
編集長「こっちの作ったもの、ラミネート加工したものを持ち去られても窃盗とは言い難い?」
警察「うーん、ちょっと窃盗とは言い難いですね」
編集長「建物の中に侵入していても?」
警察「侵入と言っても、すっと誰でも入れますやん」
編集長「すっと入れるから侵入というわけではなく?あとは人のものを勝手に盗っていっても窃盗にはならない?」
警察「ちょっと厳しいですね、それはね」
編集長「家の形をなしていないから、みたいなイメージですか?」
警察「誰でもすっと入って持っていける、そしてそこに何も他の侵入を阻止するような、排除するようなものもないし、ちょっと厳しいですね、それは。」
編集長「……な、なるほど。ということはやっぱりまわりに何か、ロープを張っておくとかそういうのをやっておくと、また違うみたいな感じなんですかね?」
警察「それでも勝手にやったらまた途中で帰ったやろなんやろと言われますよ、たぶん。」
編集長「勝手に……?」
警察「土地に入るなとか、言われますよ、たぶん。土地は向こうのもんやから。」
編集長「ああ、なるほど……」
警察「いらんトラブルになるからね、もうちょっと待っておいてくださいよ。」
編集長「もしも向こうからやってきたら『110番する』というので周知しておきます」
警察「もうそれぐらいしかないんじゃないですかね」
編集長「わかりました。ありがとうございます」
キク建材さんから提供していただいた映像のキャプチャは以下の通りです。
謎の自動車がゆっくりとGIGAZINE第一倉庫に近づいてきます。
別カメラからの映像をキャプチャしたものです。
登記簿のコピーと名札・表札をはがしている最中の様子がバッチリ記録されていました。
また、玄関から中に侵入するところも記録されていました。
キク建材さんは息子さんがGIGAZINE読者とのことで、こころよく映像を提供していただきました。ご協力、ありがとうございます。大変助かりました。
キク建材さんによると、警察は普段からここに監視カメラがあることを知っており、ショベルカーによる解体や今回の窃盗についても「警察はココのことを知っているはずなのになぜ来ないのだろう、普段ならすぐに来るのに?」ということで疑問に思っていた、とのことです。
さらに本日夕方、西淀川借地借家人組合事務局長が来訪し、現地確認をしました。
・たとえ地主が何を主張しようともこんな破壊は許されない
・誰が見ても地主が正当な手続きを一切踏んでいない以上、民事ではなく刑事だ
・これまでもトラブルが地主との間で起きておらず、事前の話し合いも連絡も一切なかったのだから、地主の手口は言語道断
・昭和のバブル期にはこのあたりでもこういう手口があったが、ここ直近10年どころか、バブル期以降にこのようなことが西淀川区で起きたのは聞いたことがない
・警察のやる気が無いのは問題すぎる。こんなのは現行犯逮捕だろう。最終的には弁護士から告訴状を出して無理矢理動かすしかない。
とのことでした。
しかし、実力行使のショベルカーでパワーエステート株式会社や日新プランニング株式会社がやってきたような場合の防衛方法というのは、やはり「警察に110番」というのが一番だそうです。
情けない話ですが、まさか速攻で次の業者が、しかもこんなにすぐ3回目の破壊が始まろうとしているとは、まったく予想だにしていませんでした。多数寄せられた情報の精査もまだ済んでいませんし、GIGAZINE編集部のリソースも既に限界です。
こちらが次の準備(YouTubeライブでの監視カメラの実況など)を整える時間を稼ぐため、この記事を読んでいるGIGAZINE読者にお願いがあります。ほんのスキマの時間で良いので、GIGAZINE第一倉庫(大阪市西淀川区大和田4丁目12-10)の前にブラリとやって来て、GIGAZINE第一倉庫が消滅する前に記念撮影をしていってください。最寄り駅は阪神千船駅で、Googleマップによると歩いて6分です。
ご近所には既にGIGAZINE編集部から今回の事情を本日夕方までに説明し終えましたので、「記念撮影している人は味方だ」というように周知されており、何も遠慮はいりません。こちらですぐに打てる手というと、110番通報以外には「衆人環視(多くの人が周囲で注目している状態)」を作ることだけなのです。
そして、もし解体が始まったらその様子を撮影してすぐに逃げ、安全なところまで移動したら、GIGAZINEへ撮影した素材を提供して下さい。
以下のFirefox公式サービスなら適切に暗号化され、アカウント登録無しなら1GBまで、Firefoxアカウントに登録すれば最大2.5GBまでの送信が可能です。
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そのアドレスをこちらのフォームから連絡して下さい。
もちろんそれ以外に読者の皆さまから寄せられたさまざまな対抗手段を既に講じ始めてはいますが、「ショベルカーが来たらお手上げ」という状態にいまだ変わりはありません。編集部も24時間起きているわけにはいかないので、どうしても監視がゆるくなる時間が発生してしまいます。
また、「遠方に住んでいるのですぐ駆けつけることはできないが、何か協力したい」という場合、「GIGAZINEシークレットクラブ」のメンバーになっていただければ、毎月825円ずつ支援が可能です。別途、メンバー向けのオフラインイベントも準備中です。
あるいは、以下のAmazonにあるGIGAZINEの電子書籍を購入するのも有効です。すべて「Kindle Unlimited」になっていますので、同サービス加入者であれば無料で読み放題となり、読んでいただいたページの分だけGIGAZINEの運営を支援することが可能ですし、執筆者のロイヤリティーにもなります。
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それでは引き続き、可能な範囲での情報提供と現場での衆人環視への協力をよろしくお願いします。目撃者が多ければなんとかなるかもしれません。
・つづき
ある日突然無断で他人の建物をショベルカーで破壊する企業は「反社会的勢力」ではないのか? - GIGAZINE