世界最軽量でギネス入りを果たした17型大画面ノートPC「LG gram」レビュー
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/00_m.jpg)
LGエレクトロニクスのノートPC「LG gram」のラインナップに2019年2月15日から、「17Z990-VA76J」が加わっています。13.3インチ、14.0インチ、15.6インチという3サイズだった旧モデルから、新たに登場した17.0インチモデルは、解像度2560×1600ピクセルというデスクトップPCと見まごう大画面でありながら重さが約1300グラムと、「世界最軽量の17型ノートPC」としてギネス世界記録にも認定されたとのこと。今回、「17Z990-VA76J」の実物を入手できたので、その軽さと使い勝手を実際に使って試してみました。
長時間駆動、軽量、頑丈、大画面、すべてを両立したノートパソコン『LG gram』2019年モデル、2月15日(金) より全国で順次発売 | プレスリリース | LGエレクトロニクス・ジャパン
https://www.lg.com/jp/press-releases/20190130-lg-gram-17-inch-model
17Z990-VA76J | ノートパソコン | パソコン | PC関連機器 | LGエレクトロニクス・ジャパン
https://www.lg.com/jp/pc/lg-17Z990-VA76J
◆外観レビュー
「17Z990-VA76J」はこんな感じの外箱に入っています。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000047_m.jpg)
箱を開けてみたところがこれです。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000049_m.jpg)
内容物は、本体・保証書とインストールガイド・ACアダプター、RJ45変換(USB Type-C)コネクターです。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000054_m.jpg)
ACアダプターとメガネケーブルに分かれているタイプなので、変換アダプターなどを使えばコンセントの規格や電圧などが日本とは異なる海外でも使用可能です。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000060_m.jpg)
RJ45変換(USB Type-C)コネクターは、一方がLANケーブルを挿入するモジュラージャックになっていて……
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000061_m.jpg)
もう一方がUSB Type-Cになっています。本体にはLANケーブルを接続するポートがありませんが、このコネクターがあれば有線接続でインターネットを使用することができます。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000065_m.jpg)
本体にはフィルムが貼られているので……
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000069_m.jpg)
端からはがします。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000071_m.jpg)
本体のサイズは380.6×265.7mmで、295.0×197.57mmのパナソニック「レッツノート」と比べるとこんな感じ。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000223_m.jpg)
トップの「gram」の刻印は光を反射する素材でできています。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000075_m.jpg)
重さを測ってみると、実測で1296g。ギネス世界記録に登録された公称1340gの重量よりもさらに44g軽いという結果になりました。GIGAZINE編集部員にも何人か持ってもらいましたが、全員が「軽っ」と声を上げるほど。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000115_m.jpg)
単純に軽いだけではなく、本体のどこかだけ重いということがなくバランスが取れています。このため見た目よりも取り回しがよく、持ち運ぶ手段さえ用意できれば携行するのも苦になりません。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000173_m.jpg)
一方で、手に持ってみるとサイズはかなり大きく、これを持ち運ぶのはかなり困難だというのが正直な印象。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000085_m.jpg)
とはいえ、手に抱えたまま家や会社の建物の中で移動する分には問題はありません。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000079_m.jpg)
実際に外寸が約39cm×約29cmのビジネスバッグに入れてみたところ、ギリギリチャックが閉まりませんでした。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000161_m.jpg)
大きめのショルダーバッグには入りましたが、PC以外のものを入れるのは難しくなりました。出張や旅行などで「17Z990-VA76J」を携行する場合は容量が大きめのバッグを用意しておく必要があります。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000158_m.jpg)
モニタとキーボードの間には緩衝材がはさまっていて、画面を保護していました。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000072_m.jpg)
モニタを最大まで開いて、角度をシンプル角度計 - simple angle meterで測ると180-35=145度でした。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000162_m.jpg)
引っかかりもなく、限界まで開いてみてもきしんだり音が出たりしないため、かなり頑強に作られていることが分かります。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000095_m.jpg)
本体の右側にはmicroSDカードスロット・ヘッドホン出力・USB3.0ポート2つ・盗難防止用のワイヤなどを接続するセキュリティースロットがあります。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000090_m.jpg)
左側には電源コネクタ・USB3.0ポート・HDMI端子、USB Type-Cポート、電源ランプがあります。このUSB Type-CポートはThunderbolt 3をサポートしており、データの転送だけでなく、電源からのPCへの充電や、PCからデバイスへの給電が可能です。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000091_m.jpg)
モニタはグレア加工なので発色がよく映像がくっきり見えるのですが、鏡のように顔や背景が映り込みます。映り込みが気になる人は注意が必要です。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000102_m.jpg)
モニタの上部にはカメラがついています。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000196_m.jpg)
キーボードは101キーの日本語キーボード。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000137_m.jpg)
テンキーもあります。キーストロークや打鍵した手応えもしっかりあるので、ノートPCにありがちな窮屈な感じはありません。一方で、多少ながら打鍵音があるので、静かな場所で使う場合はゆっくりタイピングしたいところ。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000116_m.jpg)
キーピッチは約19mm。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000157_m.jpg)
キーボードの右上にある電源ボタンは指紋認証を兼ねています。精度は高く、10回テストしたところ10回ともきちんとPCを起動させることができました。1秒程度触っている必要がありますが、スリープ状態から起動して画面がつくのがちょうど1秒ほどなので、画面がついたら指を離すようにすればまず失敗しません。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000135_m.jpg)
キーボードにはバックライトがついていて、オン・オフできるほかロー・ハイの2段階の発光量に調節できます。これがローで……
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000155_m.jpg)
これがハイです。部屋を真っ暗にしてもローとハイの違いはあまりなく、ローでもしっかりキーの印字を読むことができました。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000156_m.jpg)
タッチパッドは非常になめらかなで、指を滑らせても抵抗がありません。タッチパッドのスペースは120×572mmと広いので、画面が大きくても問題なくマウスカーソルで操作可能です。Windows 10 のタッチパッド ジェスチャをサポートしているので、2本指を平行に動かしてスクロールしたり、ピンチアウト・ピンチインで拡大縮小したりできます
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000119_m.jpg)
タッチパッドの左下を押し込むと左クリック、右下が右クリックになります。以下の画像のようにかなり沈み込むので、しっかりとクリックした感触があります。一方で、タップ操作には対応していません。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000147_m.jpg)
底面にも保護フィルムがあります。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000123_m.jpg)
トップの保護フィルムと異なり、かなり粘着力が強い接着剤が使用されているので、はがした拍子に大事なものに張り付いてしまわないよう注意が必要です。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000125_m.jpg)
フィルムをはがすとこんな感じ。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000126_m.jpg)
四隅と本体後部の中央の合計5カ所にゴム足がついています。滑り止め効果はかなりのもので、多少指で押した程度では滑ったり動いたりしないため、本体が軽量でもかなり安定しています。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000127_m.jpg)
◆使ってみた
モニタは17インチで解像度は2560×1600ピクセル。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/P0000220_m.jpg)
解像度が1600×900ピクセルのPC(上)と、2560×1600ピクセルの「17Z990-VA76J」(下)でGIGAZINEのトップページをフルスクリーンで表示して見比べてみると、一度に画面に表示できる情報量が倍近いことが分かります。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/SS01_m.png)
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/SS02_m.png)
これはグラフが並んだ表計算ソフトの画面。解像度が1600×900ピクセルのPCではグラフの下の方や、一番右のグラフの右端が途切れてしまい、スクロールするか表示倍率を変えなければ全て見ることはできませんが……
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/ss03_m.jpg)
「17Z990-VA76J」なら一目で見ることができます。単純に画面が大きいだけでなく、アスペクト比が16:10なので16:9のPCでは隠れてしまう部分まで作業領域として活用できるというわけです。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/ss04_m.png)
システム画面で基本的な構成を見てみます。OSは「Windows 10 Home」を採用。CPUはIntelの4コアCPU「Core i7-8565U」を搭載しています。RAMは8GBあります。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/Snap32_m.png)
ドライブはCドライブのみで、419GBの空き容量がありました。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/Snap2_m.png)
Windows 10にはベンチマーク機能がプリインストールされていませんが、「Windows PowerShell」を使用してWindowsエクスペリエンスインデックスを見ることができます。詳細については以下の記事を見ればよくわかります。
激安でめちゃ薄な4コアCore i7内蔵のXiaomiノートPC「Mi Notebook Pro」を実際に使ってみた - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20171117-xiaomi-mi-notebook-pro/
![](https://i.gzn.jp/img/2017/11/17/xiaomi-mi-notebook-pro/00_m.jpg)
Windowsエクスペリエンスインデックスで測定をしてみた結果がこれ。CPUやメモリ、ディスクドライブなどは高めの性能でまとまっていますが、グラフィックス関連は弱点のようです。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/Snap3_m.png)
グラフィックスの定番ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」で実際に描画能力を見てみます。グラフィック設定は標準品質(ノートPC)、解像度は2560×1600 で測定すると、「設定変更を推奨」との評価に。CPU内蔵のGPUは、ゲームを遊ぶには力不足なようです。
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/Snap11_m.png)
◆まとめ
「LG gram」シリーズ初の17インチモデル「17Z990-VA76J」は、17インチノートPCでは世界最軽量のボディにデスクトップ並の大画面を備え、デスクトップPCとしてもノートPCとしても使える新カテゴリー「モバイルデスクトップ」を提唱するノートPCです。スリムながらもUSB3.0×3・HDMI端子・USB Type-C Thunderbolt3を備えるなど入出力も豊富、キーボードやタッチパッドなどのインターフェースも洗練されていて使いやすく、ボディは文句のない仕上がりになっています。
処理能力も高いところでまとまっており、通常のビジネスシーンであれば過不足はないと言えます。ただし、グラフィックス関連は若干弱く、サウンドもサブウーファー等が搭載されているわけではない一般的なステレオスピーカーであるため、3DCGゲームやムービー鑑賞に使用する場合はやや物足りなく感じられるかも知れません。
「17Z990-VA76J」はAmazon.co.jpで購入可能で、価格は記事作成時点で税込21万1933円です。
Amazon | LG ノートパソコン gram 1340g/Core-i7/17インチ/Windows 10/メモリ 8GB/SSD 512GB/Thunderbolt3/Dシルバー/17Z990-VA76J | LG | パソコン・周辺機器 通販
![](https://i.gzn.jp/img/2019/02/24/lg-gram/amazon_m.png)
・関連記事
激安でめちゃ薄な4コアCore i7内蔵のXiaomiノートPC「Mi Notebook Pro」を実際に使ってみた - GIGAZINE
激安なのに重量約1kg&激薄ボディのXiaomi初ノートPC「Mi Notebook Air」の使い方まとめ - GIGAZINE
GTX1070を搭載する激薄のMAX-Q対応ゲーミングノートPC「ASUS ROG ZEPHYRUS」レビュー - GIGAZINE
光学ドライブと冷却ファンを付け替え可能なAcerのゲーミングノートPC「Predator 15」レビュー - GIGAZINE
LGの新フラッグシップ端末は6インチのプラスチック有機EL FullVisionディスプレイ搭載の「LG V30」 - GIGAZINE
ペンでノートに書き込んだ内容を即デジタル化&タッチキーボード搭載の激薄・超軽量2in1「Lenovo YOGA BOOK」レビュー - GIGAZINE
IntelがギガビットWi-Fi&4K対応のモバイル向け第8世代CPU「Whiskey Lake」&「Amber Lake」を正式発表、微細化の遅れで相変わらずの14nmプロセス採用 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in レビュー, ハードウェア, Posted by log1l_ks
You can read the machine translated English article 17-inch large-screen notebook PC `` LG g….