ソフトウェア

Adobeが3DCGペイントソフトで有名な「Allegorithmic」の買収を発表、Creative Cloudの3DCGコンテンツ作成が強化される見込み


Creative Cloudの3DCGコンテンツデザインを拡張するべく、Adobeが3DCGペイントソフトウェア「Substance」で有名なAllegorithmicの買収を発表しました。Substanceは「コール オブ デューティ」や「アサシン クリード」といった人気ゲームのほとんどで使われており、Creative Cloudはこの恩恵を受けることになります。

Adobe Acquires Allegorithmic, the Leader in 3D Editing and Authoring for Gaming and Entertainment | Adobe Blog
https://theblog.adobe.com/adobe-acquires-allegorithmic-substance-3D-gaming/

Adobe Acquires Allegorithmic, the Leader in 3D Editing and Authoring for Gaming and Entertainment | Adobe Newsroom https://news.adobe.com/press-release/creative-cloud/adobe-acquires-allegorithmic-leader-3d-editing-and-authoring-gaming

「3DCGコンテンツ」という言葉を聞いて、VRヘッドセットのような限定された使い道を想像する人もいるはずですが、実際には2次元コンテンツの多くが3DCGツールを使用して作成されます。映画やアニメ、テレビ番組にはコンピューターで生成した3DCGコンテンツが数多く使用されており、CMに出てくる車や、IKEAのカタログに載っている家具のほとんどは実物ではなく3DCGで生成されたものです。

IKEAのカタログの家具は75%がCG - GIGAZINE


また、消費者向けのスマートフォンやタブレットなどで3DCGコンテンツをキャプチャして表示可能にするものも増加しており、今後、さまざまな場所で3DCGコンテンツの重要性は増加していくとみられています。

Adobeは既に3DCGデザイン&モデリングソフトの「Adobe Dimension」や、没入型コンテンツを作成可能な「Project Aero」をリリースしています。Allegorithmicのツールは3DCGコンテンツを装飾しリアルさを与えるものであり、Creative Cloudもこの恩恵を受けることになるとのこと。

Adobeファミリーに加えられるAllegorithmicツールがどのような力を発揮するのかは以下のムービーから確認可能です。

Adobe + Allegorithmic: The Next Generation of 3D Editing and Content Creation - YouTube


まず立ち上げられるのはAllegorithmicのSubstance Painter。


Substance Painterは3DCGコンテンツのテクスチャリングを行い、これまで手描きで1つ1つペイントする必要があったものを自動でペイントすることが可能となるため、作業効率的に圧倒的に便利とのこと。カーソルを動かすだけでライティングを変え……


ぐりぐりと3DCGコンテンツを回転させます。


「Circle Button」というボタンをドラッグ&ドロップ。


スタンプを押すかのようにペタペタと3DCGコンテンツを装飾していきます。


大きな円形の装飾の回りを小さな円で囲んで……


角度を変えるとこんな感じ。ペタペタと押していっただけなのにどの角度から見ても不自然さはありません。


次にAdobe Dimensionを立ち上げます。


先ほど作成されたバイクの3DCGモデルを青空の中に配置。


細かい装飾もそのまま再現されています。


Substance Painterのコンテンツをシームレスで読み込み、さらにここから編集を加えていけるわけです。


Allegorithmicの技術がどのようにしてCreative Cloudに組み込まれるのかという詳細は、今後明らかにされていくとのことです。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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