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Amazonマーケットプレイスで繰り広げられる仁義なき戦い、脅迫・妨害・偽レビュー・Amazon従業員の買収などなんでもござれ

by Fancycrave

個人・企業など様々な出品者が独自に出品している品を購入できるAmazonマーケットプレイスの市場規模は、Amazonの小売の2倍という大規模なもので、しかも急速に成長していることから、ライバルを蹴落とすために醜い争いが繰り広げられています。ときに、ユーザーが見ても不自然なレビューが投稿されていて「これはさすがに……」と思うことがありますが、そのレビューはユーザーをだまそうとしているのではなく、ライバルへの攻撃である可能性があるようです。

Dirty dealing in the $175 billion Amazon Marketplace - The Verge
https://www.theverge.com/2018/12/19/18140799/amazon-marketplace-scams-seller-court-appeal-reinstatement


実際にその攻撃を受けたザック・プランスキーさんがITニュースサイト・The Vergeに語った内容によると、2017年8月、それまで1日に1件レビューが投稿されるかどうかという頻度だったライフルスコープに、一晩で16件のレビューが投稿されたそうです。レビュー内容は、なぜかまったく別のライフルスコープのレビューをコピペしたかのようなもので、疑問に思ったプランスキーさんはAmazonに報告。すると、数日で該当するレビューは消されました。これで問題は解決したかと思いきや、2週間後、Amazonからレビュー操作の疑いをかけられ、アカウントを一時凍結されてしまったとのこと。

これは「プランスキーさんが5つ星レビューを『購入』した」と見せかけるために、ライバルが仕掛けた攻撃でした。以前は自分で5つ星レビューを購入することで評価を上げることが有効な戦略の1つでしたが、Amazonのアルゴリズム変更によって、競合他社に向けて5つ星レビューを購入することが有効な攻撃と化したためです。この攻撃は「5つ星爆弾」と呼ばれています。


このほか、特定ブランドの製品をどこかで入手したり偽造したりして検索結果を乗っ取る「ハイジャック」、合法的・非合法的にAmazon代理店のアカウントを手に入れ、ライバルの扱っている製品の画像やテキストを勝手に修正して、たとえば子ども向けのおもちゃを「アダルトグッズ」など無関係なカテゴリーに送りこむ「汚損」、製品を購入して自分で燃やして「勝手に爆発した」と主張する「偽装出火」などの攻撃が存在します。中には、内部情報を手に入れるために従業員を賄賂で買収する事例も出現。この事例では従業員1名が情報を漏らしたことが発覚し解雇されています。

攻撃を受けたプランスキーさんは「冤罪で刑務所に入れられた気分」と語っていますが、実際の冤罪と同じように疑いを晴らすのは、Amazon側の頑なな態度もあってとても困難です。また、異議申し立ては1つの理由では1回しか行えず、却下された場合は別の理由を探し出す必要があります。プランスキーさんも申し立てが却下されて対抗手段を失ったため、ジェフ・ベゾスCEOへ直訴のメールを送ったそうです。その効果があったのかどうかははっきりしませんが、プランスキーさんのアカウントは無事復活しました。ただ、アカウントが停止されている間に検索ランクが下がってしまったため、元の位置に戻るためにAmazonの広告スペースを購入しているそうです。

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