映画「ホーム・アローン」のゲーム版が軒並みクソゲーすぎて主演の元人気子役がぶち切れ嘆くムービーが公開中
テレビゲームの世界では、人気のある映画やアニメを題材にしたタイトルが数多く発売されてきました。しかし、そうしたゲームの中には原作の人気だけに頼って内容自体はお粗末なタイトルも多く存在します。映画監督のジェームズ・ロルフ氏がさまざまなクソゲーをFワード連発で酷評する人気番組「The Angry Video Game Nerd(AVGN)」に、クリスマスには定番の名作映画「ホーム・アローン」を主演した元子役のマコーレー・カルキンが出演。あまりにもクオリティが低い「ホーム・アローン」ゲーム版を軒並みこき下ろしては嘆いている様子が公開され、話題となっています。
Home Alone Games with Macaulay Culkin - Angry Video Game Nerd (Episode 164) - YouTube
「もう十分クソなゲームは遊んだから、今日はクリスマスのプレゼントとして、俺はクソゲーをやらずにゆっくり休むぜ!」とサンタの帽子を被ったAVGN(ジェームズ・ロルフ氏)がうれしそうに語るところに誰かがやってきました。
AVGNがドアを開けると、配達人(マコーレー・カルキン)がピザの箱を抱えて立っていました。
「君のためにチーズ・ピザを届けに来たよ」と笑いながら言う配達人に対して「住所を間違えてるんじゃないか?俺はピザなんて頼んでないぞ」と言いながらAVGNがピザの箱を開けると……
「ホーム・アローン」を原作にしたゲームが詰まっていました。
「そのゲームはどれもめちゃくちゃ面白いと聞いたよ」と邪悪な笑みを浮かべる配達人。AVGNによると、ファミリーコンピュータの海外版であるNintendo Entertainment System(NES)版の「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」は過去にレビュー済みで、そのクオリティはかなり低いものだったとのこと。「もう十分だ」とAVGNは言いますが、「他のは面白いかもしれないし、ゲームにマコーレー・カルキンも出てるじゃない?お願いだよ」と配達人はAVGNにプレイをお願いします。
「NES版以外なら少しはマシかも……」と言いながら渋々ゲームのレビューを始めるAVGN。
「ホーム・アローン」は1990年に公開された家族映画で、全世界の興行収入が当時の価値で4億7668万ドル(約530億円)に達するほどの大ヒット。1992年に公開された続編の「ホーム・アローン2」も大ヒットし、主演を務めたカルキンは世界一有名な子役になりました。しかし、莫大なギャラをめぐって両親が別れたことをきっかけにカルキンは俳優業をほぼ引退。2018年現在は俳優業を再開しつつ、バンド活動を行っています。
空前の大ヒットを決めた「ホーム・アローン」は、NES版、Super Nintendo Entertainment System(SNES)版、ゲームボーイ版、Sega Genesis版、MS-DOS版、Amiga版など、多くのプラットフォームでゲーム化されました。
「ヨーロッパだけで出たPlayStation 2版も忘れるなよ~」と配達人はソフトを取り出しますが、AVGNはプレイを拒否。
映画公開から16年経って発売されたPlayStation 2版「ホーム・アローン」のゲーム画面はこんな感じ。「泥棒を撃退する」という要素はギリギリあるものの、キャラクターの見た目をはじめとして原作映画の要素はほとんどなく、「ホーム・アローン」を忠実にゲーム化した作品だと思ってプレイするとかなりがっかりする内容になっているようです。
また、かなりひどかったというNES版をほぼそのまま移植したゲームボーイ版も今回はプレイを省略。
「カルキンはNES版やゲームボーイ版、PlayStation 2版をプレイして内容に同意したのかな?」とAVGNは愚痴をこぼします。それに対して「いや……同意はしてないと思う」と答える配達人。
「まるで一回会ったことがあるような口ぶりだな。映画に出てたのか?」というAVGNの質問に対して、うなづく配達人。「あんたは……あのピザ配達人かよ!」とAVGNはうれしそうに叫びます。
ちなみに本当に劇中で登場したピザ配達人はこんな感じ。配達人は「ああ……うん。そう、ピザ配達人をしているけれどさ」と濁すように返事をします。
SNES版の「ホーム・アローン」は家にあるお宝を集めて、泥棒に見つからないように隠すというアクションゲームになっています。
泥棒以外では、なぜかコウモリやおばけが敵キャラとして家の中に登場。難度もかなり高くストレスフルな作りとなっていて、原作映画の魅力は全く再現されていないようです。
さらにプレイヤーのイライラをあおるのが、ゲームオーバーになった際に表示される主人公ケヴィンの顔と「アアアアアア!!」という叫び声。ゲームの難易度が高いこともあり、プレイしていると何度もこの顔を見せられることになります。
「神に誓って言うが、マコーレー・カルキンのクソ顔を見ると俺のクソ右拳をぶちこみたくなってくるぜ!」と声を荒げるAVGNに、こっそり顔をジャケットで隠す配達人。
配達人は「これはぼくが考えてたよりかなりクソだよ!こんなのは全く信じられない」と言いながらカセットを引っこ抜きます。
「店に行って、パッケージに自分の顔が描かれているゲームを買って一日中プレイしたかったのにこんな……ぼくはどうしたらいいんだ!」と嘆く配達人。
「ちょっと待てよ……あんた、本当はピザの配達人じゃねえだろ!」といいながら、AVGNは配達人の胸にある名札を引っぺがします。
そこには「Macaulay Culkin(マコーレー・カルキン)」という名前。
「俺はマコーレー・カルキンと『ホーム・アローン』のゲームをやってたってのかよ!」と言いながら、劇中でカルキンがやっていたように、頬に手を添えたポーズでショックを表現するAVGN。それを見て「こんな顔は全く見たことないよね、新しいよ」と皮肉なコメントをするカルキン。
そのままSNES版「ホーム・アローン2」を遊ぶ二人。映画「ホーム・アローン2」では置いてけぼりにされたケヴィンがニューヨークの一流ホテルに泊まるシーンがありました。それを再現したのでしょうか、なぜかホテルマンがケヴィンに向かって爆弾を投げつけたり……
半裸のシェフが包丁を振りかざして襲い掛かってきたりと、かなりめちゃくちゃな内容です。
あまりのひどい内容に「ぼくをだきしめて」とカルキンが言い、二人は熱く抱擁を交わします。
さらにこの「ホーム・アローン2」でひどい部分が、劇中ではケヴィンとの友情が感動的に描かれた鳩おばさんの登場シーン。
ニューヨークに独りぼっちになり、家族も友達もいないままクリスマスを過ごすことになったケヴィンに優しく寄り添ったあの鳩おばさんが、ゲーム中では鳩を使役して枝を落としケヴィンに攻撃を仕掛けるボスキャラに。
他にもなぜか上下に浮遊するごみ箱のフタや、邪悪な顔をした木がプレイヤーの行く手を阻むデザインとなっていて、「こんな街にずっと住んでいたなんてぼくは思ってなかったよ……。まさかSNES版が二つともクソだったなんて……」と嘆き悲しむカルキン。
「きっと次は大丈夫さ」とAVGNが差し出したゲームは、海外向けメガドライブであるSega Genesis版。Sega Genesis版はSNES版と違って、家にトラップをしかけて遊ぶという原作のコンセプトをきっちり再現したものになっています。
さらに設置できる武器は自分で組み立てることが可能。
罠の中には兄が飼っている巨大なクモもあります。
クモを泥棒の顔に落とすという罠は原作でも実際に登場したもの。
「まるで映画みたいだ!!」
「ちょっと漫画っぽくて大げさな演出もあるけど、Sega Genesis版は全体を通してやってみるとそんなに悪くなかったよ。希望を持てよ、マック」とAVGNはカルキンに声をかけます。「次にやるのはSega Genesisで出た2本目だ。前作で悪かった部分を生かしてもっといいゲームになってるはずさ。ちょっとずつ進めていこうぜ!」と二人は意気揚々とゲームを始めますが……
前作から打って変わって、あまりにも個性的な立ち絵が表示されます。
苦い顔を見せる二人。
案の定、空港を早足で歩くビジネスマンが攻撃してきたり、野球のボールを投げてビジネスマンをぶちのめしたりと、前作にあった原作愛の要素が一切消え去って超難度アクションのクソゲーになっていました。
「プレイしてみるかい?」とAVGNが差し出すSega Genesisのコントローラーを、カルキンはすごくいやそうに受け取ります。
プレイしながらカルキンはFワードを連発。「クソゲーが1つだけならまだしも、ここにある10本が全部クソゲーだって?!ゲームはすべての子どもたちの夢のはずなのに!ぼくはビデオゲームの主人公として出たよ!でもそれは全部子どもにとっては悪夢になってしまったよ!」とぶち切れ。
「いいぞ!もっと言ってやれ!」とAVGNに促されて、カルキンは「こんなものはバッファローのケツから出るクソだよ!」と、AVGNではおなじみの罵倒もさく裂。さらに繰り出された「(劇中に登場した)泥棒のマーブの肛門に口をつながれてムカデ人間になったほうがマシだね!」という発言には、AVGNもさすがに少し引いた様子。
そんな二人が「ホーム・アローン」原作のクソゲーにしかけた復讐計画とは一体どんなものなのか、その結末はぜひ自分でムービーを見て確かめてみてください。
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