「キラキラおなら爆弾」を元NASAのエンジニアが作成し宅配荷物の置引泥棒に痛い目を見せるムービー
日本では基本的に受領書にサインかはんこをしなければ荷物を受け取ることができませんが、アメリカでは宅配された荷物が玄関や庭先にそのまま放置されることが多く、玄関先に放置された荷物の置引被害が横行しています。同様に置引の被害に遭った元NASAのエンジニアで人気YouTuberのMark Roberさんが防犯装置「キラキラおなら爆弾」を自作して、荷物を盗む不届き者に制裁を与えるムービーを公開しています。
Package Thief vs. Glitter Bomb Trap - YouTube
Roberさんは7カ月ほど前、「荷物のお届けが完了しました」というメッセージを受け取ったにも関わらず、荷物が届かなかったことがあったそうです。
そこで監視カメラをチェックすると、通りを歩いていた夫婦のうち1人がふらっとRoberさん宅の玄関に近づき……
ごく自然に荷物を盗んでその場を離れていく様子が映っていました。Roberさんはこのビデオを警察に持っていきましたが、取り合ってくれなかったとのこと。
かつてNASAのエンジニアとして培った技術力で正義の制裁を下そうとRoberさんは決意。
簡単にアイデアをまとめ……
電子部品を組み立てていきます。
もちろんプログラムも自分で書き……
完成したのがコレ。装置はApple HomePodのパッケージに収められています。
装置にはスマートフォンが4台刺さっています。
装置の外装には、箱を開けた犯人の様子や周囲の状況をスマートフォンのカメラで撮影できるようなのぞき穴が作られています。
外箱にも穴があけられていて、中が見えないようにシートが貼られています。
中の基板は装置の動作を制御するだけではなく、GPSによって盗まれた装置が自宅からどういう経路で盗まれたかを記録します。また、LTEデータプランと契約したSIMを挿入したスマートフォンもGPSを常にオンにした状態にしているので、たとえどこか離れた場所に投げ捨てられたとしても確実に見つけられるようになっています。
装置上部のカップは回転するようになっていて……
ここにラメパウダーを入れておきます。装置が動作すると、カップがものすごい勢いで回転し、辺りをキラキラした粉で汚してしまうというわけ。
さらに追い打ちをかけるように、おならの匂いがするスプレーをその場で30秒ごとに5回噴霧する機能もつけられています。
装置には2つのスイッチが取り付けられています。HomePodの箱が開けられて、抑えられていたスイッチ2つが解放された瞬間にすべての仕掛けが発動するようになっています。
RoberさんはHomePodの箱を丁寧に包装し、ヒートガンで温めて密封。
さらに送り主と送り先を書いた紙も貼り付けます。「Kevin Mccallister」という送り主と住所は……
映画「ホーム・アローン」で家を襲う泥棒たちを撃退する主人公であるケヴィン(演:マコーレー・カルキン)のもの。また、届け先の名前は劇中でケヴィンの家を襲う二人組の泥棒の名前になっています。
実際にこの「キラキラおなら爆弾」をテストしてみるとこんな感じ。ものすごい量のラメパウダーが一瞬にして辺りにまき散らされます。
完成した「キラキラおなら爆弾」を玄関先に放置するRoberさん。定価349ドル(約3万9000円)もするApple HomePodを見つければ、泥棒は喜んで持って行ってしまうに違いありません。
後日、Roberさんは見事にキラキラおなら爆弾が盗まれたと報告。
爆弾にはGPSがとりつけられていて、Roberさん宅の玄関先から持ち去られた後、少し離れたところにある駐車場内でGPSが止まったことがわかり、回収に来たというわけです。
探していると、地面に放り投げられたキラキラおなら爆弾を発見。地面にはラメパウダーが散らばっていて、装置が完全に動作したことを物語っています。
盗難された当日の玄関先につけられた監視カメラの映像。男性がふらりとRoberさん宅の敷地内に入り……
それがキラキラおなら爆弾だと知らずに、玄関先にあるApple HomePodの箱をしれっと持って帰ります。
そして映像はスマートフォンによるものに移り変わります。盗んだ男性は車内でHomePodの箱を開けていますが……
開けた瞬間に車内にラメパウダーが爆散。「なんだこれ!」と男性はパニックになります。
男性は悪態をつきながら、HomePodの箱とキラキラおなら爆弾をそのまま駐車場に捨ててしまいました。
また、協力者の女性宅にもこのキラキラおなら爆弾を置いてみたところ……
車から降りてきた男性が盗んでいきました。
車の中でわくわくしながらHomePodを開封する男性ですが……
中身はキラキラおなら爆弾。まき散らされた大量のラメパウダーが車内を一瞬のうちに彩ります。
さらに「カシャンカシャンカシャン」とおならスプレー噴霧機能が動作する音がカメラには収録されていました。
男性が声にならない叫びをあげます。臭いは映像では伝わらないですが、キラキラした狭い車内に悪臭が充満しているのがまさに地獄絵図であることは想像に難くありません。
耐えかねた男性は激怒しながら、通りがかった森の中に爆弾を捨ててしまいました。
今度は頭に白髪の混じった中年男性が、Roberさん宅の玄関先から荷物を盗んでいきます。
自宅で開封したとたん、キラキラおなら爆弾がさく裂。
パニックになるかと思いきや、少しばかり状況を飲み込むのに時間をかけた後、装置を動かしたり触ったりして、その構造を確認するという冷静さを見せます。
そして男性は何も言わず、黙って部屋に掃除機をかけていました。
「この話の道徳的な部分は『人のものは盗るな』ということです。それは全くかっこよくないし、いいところは何もありません」と、Roberさんが荷物の置引きは絶対にやめるよう視聴者に訴えかけて、ムービーは終わりました。
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in ハードウェア, 動画, セキュリティ, Posted by log1i_yk
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