うさぎの英雄の伝記的物語をBBCとNetflixが映像化した「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」予告編公開
1979年に映像化されたイギリス児童文学の名作「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」がBBCとNetflixの共同製作でリメイクされ、クリスマスに合わせて公開予定となっています。うさぎが主人公でありながら寓話的ではなく英雄物語的な内容になっているという予告編がYouTubeが公開中です。
Watership Down: Trailer - BBC - YouTube
洞窟の中、暗闇をさまよううさぎ。
どこからか「ファイバー」と呼ぶ声が聞こえています。
光が見えたかと思ったその時……
パッとうさぎの目が開きました。
「また悪夢を見ていたのか、弟よ」と声をかけるのは、うさぎのファイバーの兄であるヘイズル。
「ヘイズル、信じて欲しいんだけど、ここに『何か』が訪れようとしているんだ」と語るファイバーは、予知能力を持ちます。
「今すぐにここを離れるか、『それ』を破壊しないと」とファイバー。
……が、ファイバーの言葉はあまり他のうさぎに理解されていない様子。
しかし、ヘイズルとファイバー、そして仲間のうさぎたちは村を離れることになりました。川を下り……
車にひかれそうになり、あわや、という場面も。
長いかぎ爪を持った何者かも現れます。
人間の存在のほか……
犬や……
キツネなど、いたるところに天敵が現れます。
しかし、冒険の先に、うさぎたちは理想の地を見つけ出します。
「信じられないくらいに素晴らしい場所だよ。君は僕たちに『ホーム』をくれた」
うさぎたちは理想の地で穏やかな生活を送りますが……
物語はここで終わりません。見つけた「理想の地」を守るための戦いが始まります。
来襲に備えるうさぎたち。
「諦めないで。あなたが希望なのだから」
そして……。
果たしてうさぎたちはたどり着いた「理想の地」を守れるのか?ということで、ウォーターシップ・ダウンのうさぎたちはイギリスのテレビ局BBCとNetflixが共同製作したミニシリーズ。公開日は2018年12月23日となっています。
なお、小説のウォーターシップ・ダウンのうさぎたちはAmazonで購入可能。
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
カスタマーレビューは以下の通りです。
私にとっては宝物のようなお話
小学校の頃初めて読んでから、私の人生の深いところに位置しているお話です。
うさぎが主人公だからといって、ただのかわいらしいファンタジーではありません。主人公・ヘイズルといううさぎの、一生を綴った伝記とも言えるでしょう。
襲い来る捕食動物や人間、わなの脅威、またうさぎ同士の闘争。生き延びるためには、全速力で逃げること。それでも時には、仲間を守るために、激しく戦うこと。暖かい穴の中で語り合う、うさぎの英雄の神話。
舞台はイギリスの田舎なのに、人間の世界とは何かが違う、うさぎの目線の世界。
だけどそこには、人間にとっても大切なものがたくさんあります。
私がとても心に残っているのは、「どこへ」と尋ねてはいけない村(カウスリップの村)で、体も大きく立派で優雅なのに、数も少なくどこか寂しげな村人たちに、ピプキンがいった「11月の木々のようだ」という言葉です。たとえや言い回しなど、細かい言葉一つとっても、本当に秀逸だと思います。
子供にはもちろん。大人にももちろん。ぜひ読んでいただきたいです。
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