マカオ市街地で行われるF3マカオGPでマシンがミサイルのように空を飛びフェンスを突き破るクラッシュ発生

世界有数の難関コースとして知られるマカオ市街地のギア・サーキットで行われた第65回マカオグランプリ FIA F3ワールドカップで、ソフィア・フローシュのマシンがフェンスを突き破る大クラッシュが発生しました。この様子はちょうどスタンドで多くの観客が目撃し、その瞬間の映像をSNSで共有しており、激しい事故内容が世界に広がっています。なお、負傷者5人はいずれも意識がある状態だととのこと。

Rob van Gameren氏(@VanGamerenF1)はスタンド左側にいて事故に遭遇しました。映像を見ると、先頭が近づいてくるとみんながスマートフォンを構えて撮影を始めている様子が分かります。

ここは高速セクションを抜けて旧市街地へと曲がる、リスボア・ベンドと呼ばれる右直角コーナー。

先頭がいってしばらくしたところで、画面右側から赤と黒の車体が、まさに「飛んで」きます。

一瞬のうちに画面を横切って左側のフェンスを突き破り、姿を消しました。

あまりにも早すぎて何が起きたのかさっぱりわかりません。Ronald氏(@Roonsch1963)はもうちょっとスタンド右側に陣取っていたので、クラッシュの前のことが少しだけわかる映像を撮影することに成功しています。

先頭が走り抜けていき……

各車がそれに続く中、コース内側のフェンス沿いを猛烈な勢いで滑っていくマシン。ここより前の時点でユアン・ダルバラのマシンと接触し、タイヤが乗り上げるような形となって完全にコントロールを失っていたとのこと。

そして、そのままちょうどコーナーを走行していた坪井翔のマシンに接触して、跳ね上がるようにしてフェンスへ飛び込んでいくことになったようです。

この事故では、マシンを運転していたソフィア・フローシュとヒットされた坪井翔、写真家2名、コースマーシャル1名が負傷したとのこと。全員、意識はあるとのことです。