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第1コーナーで3台がレースを離脱、混迷のF1世界選手権イタリアGP結果

by FabioCasadei

9月11日、イタリアのモンツァ・サーキットでF1世界選手権イタリアGPが開催されました。

FORMULA 1 GRAN PREMIO SANTANDER D'ITALIA 2011 - Results

予選の結果、ポールポジションは3戦連続でレッドブルのセバスチャン・ベッテルが獲得。マクラーレンも高い性能を発揮してルイス・ハミルトンが2番手、ジェンソン・バトンが3番手につけました。また、ワールドチャンピオンへ望みを繋ぐフェラーリのフェルナンド・アロンソは4番手スタート。ザウバーの小林可夢偉は17番手からのスタートとなりました。


レースはスタート直後から激しいバトルが発生。第1コーナーの飛び込みでアロンソがベッテルを制して先頭に立ち、またバトンがスタートに失敗したことでミハエル・シューマッハ(メルセデス)が4位にジャンプアップしてきました。

一方、後方ではヴィンタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア)が直線の攻防で芝の上へ押し出され、横滑りしてちょうど第1コーナー通過中のマシンに突っ込むような形でクラッシュ。この事故でリウッツィのほかヴィタリー・ペトロフ(ルノー)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)がリタイアしたほか、小林可夢偉、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)もマシンにダメージを受けることに。この事故により、セーフティカーが入ることになりました。

また、この事故とは別にダニエル・リチャルド(ヒスパニア)がマシン問題でうまくスタートできず、ピットに戻ることになったほか、ジェローム・ダンブロジオはマシンの2速を失っていることにレース直前に気付いたため、1周目を終えた時点でマシンをピットに戻してリタイアしました。

3周目にセーフティカーが離脱。この時点で順位はアロンソ、ベッテル、シューマッハ、ハミルトン、マッサ、ウェバー、バトン、マルドナードという並び。このあと5周目にウェバーがマッサと接触してフロントウイングを失い、その後のコーナーでクラッシュしリタイア。マッサも大きく順位を落とします。

スタートでこそ先頭を奪ったアロンソでしたが、ベッテルの方がスピードが速く、5周目には先頭を明け渡すことに。これで先頭はベッテル、2位にアロンソ、以下、シューマッハ、ハミルトン、バトン、マルドナード、ペレス、マッサ、ディレスタ、アルグエルスアリと続く形に。

ハミルトンは早々にシューマッハに抜かれて以降、差を詰めることはできるが追い越しまでは至らないというもどかしいレースが続き、13周目にようやくストレートでシューマッハを抜きますが、すぐに抜き返されるという展開。16周目にもまたオーバーテイクをかけようとしたハミルトンですが、芝上に出てしまったためアクセルを緩めたところ、その一瞬の隙をバトンに突かれて追い抜かれてしまいます。バトンはさらにシューマッハも抜いて3位に浮上。ハミルトンはこのあともシューマッハに引っかかり続け、ベッテルを追う機会を逃してしまいます。

この間、11周目にスーティルが、24周目に小林可夢偉が、それぞれマシンを止めています。

シューマッハとハミルトンのバトルは20周超にも及びましたが、シューマッハのライン取りがかなり厳しく併走するスペースが十分にないことから、ペナルティを恐れたチームがシューマッハに1車間は開けるようにと繰り返し指示。それでも巧みにハミルトンを押さえたシューマッハでしたが、27周目にとうとうハミルトンがシューマッハのオーバーテイクに成功します。

33周目、アロンソを1秒以内に捉えて追いかけていた3番手走行中のバトンがピットイン。しかしこのピットインがちょうど周回遅れのバリチェロと同時にピットレーンに入るような形となり、微妙なタイムロスを受けることに。しかしそんな不利を感じさせずにコースに戻ったバトンは、36周目にアロンソを抜き、2位に。

順位はベッテル、バトン、アロンソ、ハミルトン、シューマッハ、マッサとなって終盤へ。ハミルトンがアロンソを追いかけ、ついに最終周回では1秒以内まで差を詰めるも結局抜くには至らず、このままの順位で決着。ベッテルがドライバーズポイントを25ポイント加算して独走態勢をより強固なものにしました。

次戦は2週間後、ナイトレースとして開催されるシンガポールGPです。

チャンピオン決定なるか、ナイトレースのF1世界選手権シンガポールGP結果


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in 乗り物, Posted by logc_nt

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