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トップ3台が熾烈なバトルを繰り広げた2011年F1世界選手権ドイツGP

by mjohn2101

7月25日にドイツのニュルブルクリンクでF1世界選手権のドイツGPが開催されました。

ドイツ出身のF1ドライバーは多く、現役ではベッテル(レッドブル)、ロズベルグ(メルセデス)、シューマッハ(メルセデス)、スーティル(フォースインディア)、ハイドフェルド(ロータス)、グロック(ヴァージン)の6名がいます。

ベッテルは母国GPということもありポールポジションを期待されましたが、ポールを奪ったのはそのチームメイト、ウェバー。2番手にハミルトン、3番手ベッテル、4番手アロンソという形になりました。小林可夢偉は17番手スタート。

レース開始直前に雨がぱらつく天候で、路面温度は非常に低くタイヤが暖まりにくいコンディションとなったレースは、スタートでハミルトンがトップを奪取、ウェバーは2番手に下がります。また、並んだグリッドからのスタートになったベッテルとアロンソは、アロンソが一度は前に立つも、わずかにオーバーランした隙を突かれて元の順位に。後方では17番手スタートの小林が5台抜きで12位に上がったほか、24番手スタートのブエミも6台抜いて18番手に。

8周目にアロンソは再びベッテルに襲いかかり、3番手を奪います。ベッテルはアロンソに食い下がるものの、濡れた芝生を踏んでスピンしてアロンソとの間が空いてしまい、逆に後ろから来ているロズベルグとマッサに追いつかれる形となります。このあとアロンソはハミルトン、ウェバーと先頭グループを形成、それぞれ差が1秒以内という接近した戦いを繰り広げます。

母国GPで気合いの入るハイドフェルドは11周目にブエミと接触。ここまで9レースで表彰台1回、入賞5回と着実にポイントを重ねているハイドフェルドですが、痛恨のリタイアとなりました。

12周目、5位走行中のロズベルグと6位走行中のマッサがサイドバイサイドの激しいバトル。攻め込んだマッサが軽く接触しつつロズベルグを抜いて5位に浮上。

15周目、先頭グループからまずウェバーがピットインし、マッサの後ろ(5位)でコースに復帰。ハミルトン、アロンソもそれに続きます。このあと、マッサはピットイン直前のベッテルを抜き、未ピットインながら先頭に立ちます。順位はマッサ、ウェバー、ハミルトン、アロンソ、スーティル(未ピットイン)に。マッサはこの翌周回にピットインし、ウェバーがトップを奪い返します。

ハイドフェルドに続いてレースを終えたのはバリチェロ(ウィリアムズ)で、オイル漏れによるもの。

24周目、チームメイト同士での追いかけあいとなっていたロズベルグとシューマッハですが、シューマッハがベッテルがスピンしたのと同じような場所でコースオフし11位に転落。小林は14位走行中でしたが、13位のマルドナードを抜き、さらに12位走行中だったディレスタがピットインしたため、シューマッハの後ろにつけることに。

31周目から先頭グループが2回目のピットストップを開始。ここでハミルトンが再び先頭になります。アロンソもピットアウトのタイミングで1度はトップに立つものの、「タイヤに優しい」と言われるフェラーリマシンはタイヤが暖まって速度が出始めるのが遅く、速度を稼ぐ前にハミルトンに抜かれてしまうことになりました。しかし、アロンソはウェバーによるオーバーテイクは許さず、ハミルトン、アロンソ、ウェバーという順位。

さほど目立たずに入賞できそうなラインを走行していたバトン(マクラーレン)は7番手からのスタートで失敗して10番手に落ち、そこからの追走で一時はピットのタイミングも合って4位までポジションを上げたものの、油圧関係のトラブルでリタイア。無念のノーポイントに終わりました。

このあと、リウッツィ(ヒスパニア)も電気系統のトラブルでリタイア。

52周目にハミルトンが最後のピットイン。アロンソはピット作業後にハミルトンの前に戻るべくタイムを稼ぎますが、ハミルトンはこれを難なくあしらってピットを終えたアロンソよりも前に出て順位は変わらず、ハミルトン、アロンソ、ウェバーという順位は最後のピットを終えてもそのまま。このままレースは決し、ハミルトンが今季2勝目を挙げました。

なお、マッサとベッテルの争いは最終ラップのピット(2人は用意された2種類のタイヤをレース中に使用するというタイヤ交換義務を消化していなかった)までもつれこみます。ピットイン時はマッサが前だったものの、レッドブルのピット作業が迅速だったことでベッテルが逆転、ベッテル4位、マッサ5位でのフィニッシュとなりました。これまでのレースでもフェラーリはレッドブルに比べてピット作業が1秒ほど遅いケースがあり、今回ももしレッドブルと同じ時間で作業を終えていたらマッサが4位のままだった可能性も高く、非常に悔やまれる内容でした。

6位以下入賞圏内の順位はスーティル、ロズベルグ、シューマッハ、小林、ペトロフ。小林は3戦ぶりのポイント獲得。

ちなみに、先頭グループ3台の過酷なバトルの証拠として、アロンソのマシンはチェッカー後のクールダウンラップで燃料が残り僅かとなったことで(チームからの指示で)ストップ。アロンソはウェバーのマシンのサイドポット上に乗って戻ってくるというシーンがありました。

2011 F1 German Prix Mark Webber Gives Fernando Alonso A Lift Back To The Pits - German F1 GP - YouTube



次戦はハンガリーGP。決勝は休みを挟まず週末の7/31に実施されます。

・次のレース
25年に1度という希な雨天が結果を大きく左右したF1世界選手権ハンガリーGP


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in 乗り物, Posted by logc_nt