ロンドン市も採用、レーザーで自転車の存在をドライバーに知らせるライト「Laserlight Core」
夜の暗闇で自転車を運転したことがある人なら、自動車から自分が見えていないことで怖い思いをしたことがある人も多いはず。そんな問題を解決すべくスタートアップのBerylが開発したレーザー付きLEDライト「Laserlight Core」は、緑色レーザーで路面に自転車マークを映し出すことで自分の存在を周囲に知らしめることが可能です。
Urban Cycling | Innovative Cycling Products from Beryl
https://beryl.cc/
The Laserlight Core uses lasers to warn cars that you're coming
https://www.fastcompany.com/90248592/the-laserlight-core-warns-cars-that-youre-coming-with-lasers
Laserlight Coreは、ごく普通の細型LEDライトに緑色レーザーを内蔵したライト。以下の写真のように、自転車のハンドル部分に装着して使用します。
Laserlight Coreは輝度400ルーメンのLEDライトとして使用することもできるほか、以下の写真のように自分の約6メートル先の路面に自転車マークを表示させることで、「自転車が来るぞ」ということを周囲の自動車や歩行者に知らせることができるようになっています。
また、Laserlight Coreのメリットは以下の通りで、「1.道路を横断しようとしている歩行者に自転車の接近を知らせる」「2.自動車の死角に入っても自分の存在をアピールできる」「3.目の前の交差点から出てくる自動車に自分の存在を知らせることができる」ことがわかります。
開発元のBerylは、クラウドファンディングサイトのKickstarterでLaserlight Coreの出資キャンペーンを実施し、見事に目標額を達成。製品化に向けた段階に入っており、記事作成時点では69.99ポンド(約1万円)で予約を受付中です。
また、このライトには行政機関が高い関心を示しているとのこと。すでにロンドン市で試験導入が進められており、既存のLEDライトだとドライバーからの視認率が約65%だったのに対し、Laserlight Coreは97%の確率で認識されたという結果が出ています。その結果、Laserlight Coreはロンドンで提供されているバイクシェアサービスの自転車に装着されているそうです。さらに、ニューヨークやカナダのモントリオールでも導入に向けた取り組みが進められていることからも、安全性に対する利点が高く評価されているとわかります。
実際にLaserlight Coreを使うとどんなふうに外から見られることができるのか、その様子は以下のムービーで確認することができます。
Beryl Laserlight Core. Project yourself. Protect yourself. on Vimeo
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