レビュー

スマホのカメラを生物に向けると自動的&速攻で名前や生態が表示される「LINNÉ LENS」で世界に一つだけの生き物図鑑を作ってみた


スマホをかざすだけで生き物の名前がわかるだけでなく、生態や絶滅危険度などの詳細を表示してくれるiOS向けのアプリが「LINNÉ LENS」です。日本の動物園や水族館の生き物の9割以上を認識し、自分だけの生き物図鑑を作ることができるとのことなので、実際に水族館に行って試してみました。

LINNÉ LENS(リンネレンズ) - かざすAI図鑑
https://lens.linne.ai/ja/

「LINNÉ LENS」をApp Storeで
https://itunes.apple.com/jp/app/id1406300416

◆インストールと有料版「LINNÉ LENS PRO」の購入
入手をタップします。


「インストール」をタップ。


インストールできたら「開く」をタップ。


「利用規約とプライバシーポリシー」の横のチェックボックスをタップしてから「同意して始める」をタップ。


「OK」をタップ。


無料お試し版では1日10種しか認識ができず、認識した生き物が記録されることもないので、有料版の「LINNÉ LENS PRO」に加入することにします。右下の「無料お試し1日10種」をタップ。


加入する期間を選んでタップ。ここでは「1カ月」(360円)を選択。1カ月の他には、3カ月(720円)と12カ月(1450円)があります。


「承認」をタップ。


アカウントのパスワードを入力して「サインイン」を押し……


「OK」タップ。


◆使い方
さっそくLINNÉ LENSを使ってみるため、世界最大の水族館、海遊館に行ってきました。


以下のムービーを見ると、スマートフォンのカメラを向けるだけでLINNÉ LENSが次々と生き物を識別している様子が分かります。

「LINNÉ LENS」で生き物を撮影してみた - YouTube


アプリを立ち上げると、カメラが捉えた生き物を自動的に認識してくれる「サーチ機能」が表示されます。生き物の認識完了が完了するとスマートフォンがぶるっと震え、自動的に情報がアプリに保存されていきます。魚たちを見ると、「ブルーマオマオ」とピンポイントで名前が書いているものがあれば「ムツ科の仲間」とざっくり記されているものも。また、右下にいる「ネオンドワーフ」は「ブルーマオマオ」だったのですが、見切れたことで「ネオンドワーフ」に変わってしまいました。リアルタイムにサーチしているため、その時々で最も近いものを認識していることがわかります。なお、それぞれの生き物の名前と共に示されている数字は「確信度」とのことです。


左下のアイコンは生き物を1種類ずつ認識する「フォーカスモード」と複数同時に認識する「マルチモード」の切り替えボタン。マルチモードだからといってフォーカスモードより精度が落ちるということはないので、たくさんいる生き物の中から特定の生き物のみをサーチしたいか、全部サーチしたいかで使い分けるとよさそう。


特定の生き物に注目したいときは生き物をタップ。


認識状況が表示されます。確信度が高い場合は名前だけでなく、生態や生息域、絶滅危険度などの詳細なデータを表示してくれます。


画面上部には「サーチ機能」「ヒストリー機能」「ツリー機能」のアイコンが並んでおり、ヒストリー機能をタップすると、これまでサーチしたことのある生き物が日付順で表示されました。


上のタブの右が「ツリー機能」。サーチした生き物を地図のような樹形図で表示します。


ピンチアウトして拡大していくと……


サーチしたことがある生き物の画像が表示されます。


生き物の詳細を見たいときは、ヒストリー機能やツリー機能で生き物の画像を画像をタップ。


サーチしたときの生き物の画像や……


基本情報が表示されます。


データがある生き物なら絶滅危険度など、より詳細な情報が表示されます。


生き物の写真がちょっと気に入らないな、というときは右上の「…」をタップ。


「写真編集」をタップ。


ほかのタイミングで撮れた写真が並んでいるので、好きなものをタップして選択してから「メイン画像に設定」をタップ。サーチ機能では、生き物が認識されると自動的に記録されていくので、必ずしもベストショットにはなりません。しかし、写真編集画面で生き物をタップすると、タップした場所を中心して写真を記録してくれるので、お切り入りのショットを使って分かりやすい生き物図鑑を作ることができます。


LINNÉ LENSはかざすだけで瞬時にサーチ&記録ができるので、あっという間に337種の生き物図鑑を作成できました。


さすがに全部は紹介しきれないので、一部だけ紹介します。巨大な「ジンベエザメ」に……


「マダラトビエイ」


「イトマキエイ」に……


「アカシュモクザメ」


「確信度97%」と自信満々に記録されているものの、これはアカシュモクザメではなくホモ・サピエンス……ということもありました。


「LINNÉ LENS」はiOS専用アプリで、Android版は準備中とのこと。無料でも1日10種類まではサーチできますが、無料お試し版は記録は残らないなど機能に制限があります。有料版はサーチ数無制限で、1か月360円(税込)・3か月720円(税込)・12か月1450円(税込)のプランがあります。「LINNÉ LENS」のサーチ機能は、鮮明に撮影できれば極めて高速かつ高精度でサーチできました。サーチはアプリ内の認識エンジンで行っているためか通信をほとんどしないため、電波の届かない所で使う場合や、データ通信の量が心配な場合でも気にせず使えるのもポイント。一方で、対象までの距離が遠い場合などで撮影が不鮮明になるととたんに精度が落ちるのが難点です。AIの認識エンジンにはDeep Learningを用いているとのことなので、今後のアップデートに期待したいところです。

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in レビュー,   ソフトウェア,   生き物,   動画, Posted by log1l_ks

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