モバイル

Samsungの折りたたみスマホの仕様が明らかに、デモ機での折りたたみ動作や専用ディスプレイ「Infinity Flex Display」も


Samsungが折りたたみ式のスマートフォンを開発していることは広く知られており、2019年にも市場へ投入するのではないかといわれてきました。世界初の座は「FlexPai」に奪われはしたものの、記事作成時点では非常に珍しい折りたたみスマートフォンに関する発表を、Samsungが行っています。端末名などは明らかになっていませんが、折りたたみ式ディスプレイを「Infinity Flex Display」と呼び、ディスプレイサイズや解像度などの詳細も明らかになっています。

This is Samsung’s foldable smartphone - The Verge
https://www.theverge.com/2018/11/7/18072514/samsung-foldable-phone-screen-features-photos-sdc-2018

Samsung reveals key specs for its upcoming foldable smartphone - The Verge
https://www.theverge.com/circuitbreaker/2018/11/7/18073580/samsung-infinity-flex-display-foldable-smartphone-specs-screen-size-features

Samsungが開発者向け会議の中で、長らくウワサされてきた折りたたみスマートフォンのデモ機を初お披露目しました。


発表を行ったのはモバイル製品のマーケティング担当を務めるジャスティン・デニソン氏で、端末の詳細なデザインなどはまだ明かすことができないため、会場全体を暗くして「ディスプレイがどう動くのか?」以外は見えないようにされたそうです。

以下の画像をクリックすると、折りたたみスマートフォンをパタンと閉じる瞬間が見られます。ディスプレイ側に折りたたむ模様。


Samsungが公開したInfinity Flex Display搭載の折りたたみスマートフォンは、開いた状態だとディスプレイサイズが7.3インチのタブレットサイズとなり、折りたたむとスマートフォンのようにポケットに収まるコンパクトなサイズになります。

以下の画像は折りたたみ時と開いた際の画面サイズおよび解像度を示したスライドの写真。折りたたみ時はディスプレイサイズが4.58インチ、アスペクト比21:9、解像度1960×840ピクセル(画素密度420dpi)で、開いた状態だと7.3インチ、アスペクト比4.2:3、解像度2152×1536ピクセル(画素密度420dpi)となります。


なお、デモ機では折りたたみ時に、7.3インチディスプレイではなく端末の外側にある別のディスプレイを使用しています。Infinity Flex Displayはディスプレイを内側に折りたたんでいるので、「開いた時用のタブレットサイズディスプレイ」と「折りたたんだ時用のスマートフォンサイズディスプレイ」の2つを搭載しているものと思われます。


ただし、公開されたのはあくまでデモ機であるため、製品版ではどのようにディスプレイが動作するのかは不明。海外メディアのThe Vergeは、「端末はスマートフォンとして機能するカバーディスプレイと、メインの7.3インチのタブレットディスプレイを持ち合わせている」とだけ記しています。

デニソン氏は、折りたたみスマートフォン用のInfinity Flex Displayの量産は「数カ月で開始可能」と明かしており、コンセプトデザインを提示しただけではなく、製品化をしっかりと見据えたものであることが伺えます。

また、GoogleのAndroidは折りたたみ式デバイスを正式にサポートすると発表しており、Samsungが2019年に折りたたみスマートフォンを発売できるように密接な協力関係を築いています。さらに、Googleはサードパーティーの開発者が折りたたみスマートフォンをいち早くサポートできるように、「折りたたみスマートフォン用ガイドライン」まで提供しているそうです。以下の画像をクリックするとAndroidが折りたたみスマートフォンに対応して表示を変化させる様子が見られます。


また、ニュースアプリのFlipboardがInfinity Flex Displayに対応することも明かされています。このアプリではInfinity Flex Displayがどの状態にあるかを認識し、ディスプレイサイズに応じて表示方法を柔軟に変更してくれます。


その他、SamsungはMulti Active Window(マルチ・アクティブ・ウインドウ)と呼ばれる3つのアプリでのマルチタスク機能も搭載するとしています。


しかし、折りたたみスマートフォンをリリースしようとしているのはSamsungだけではありません。HuaweiLenovo、Xiaomiも独自に折りたたみスマートフォンの開発に取り組んでおり、あのAppleも折りたたみスマートフォンに使える折りたたみ式デバイスの特許を取得していることが明らかになっています。

Appleが「2画面型折り畳みデバイス」の特許を取得、キーボードを有機ELディスプレイで代用する新型MacBookの可能性も - GIGAZINE


また、既に発表されている世界初の折りたたみスマートフォン「FlexPai」は、SamsungのInfinity Flex Displayとは異なりディスプレイを外向きに折りたたむようになっており、開いた際も閉じた際もひとつのディスプレイを使用できるよう設計されています。

AppleやSamsungより先に登場した世界初折りたたみ式スマホ「FlexPai」 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
サムスンが世界初の折りたたみディスプレイスマホを2019年に市場投入へ - GIGAZINE

「折り畳みスマホ」の実現が近づくか、サムスンの「割れないスマートフォンディスプレイ」が性能・安全基準の「UL認証」を取得 - GIGAZINE

折りたたみスマホ「Samsung Galaxy X」ウワサまとめ、大画面化の新機軸を打ち出すスペシャルモデルになる可能性 - GIGAZINE

AppleやSamsungより先に登場した世界初折りたたみ式スマホ「FlexPai」 - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.