動画

テスラのイーロン・マスクCEOが直々に主力工場の「フリーモント工場」を案内するムービー


カリフォルニア州フリーモントにあるテスラの自動車製造工場「テスラファクトリー」では、モデルSやモデルX、そして量産にいろいろな問題を抱えてきたモデル3が日夜生産されています。普段ならなかなか外部の人が入ることが許されない最新鋭の工場にカメラが入り、なんとイーロン・マスクCEOが直々に案内してくれるというムービーが公開されました。

Tesla Factory Tour with Elon Musk! - YouTube


このムービーを公開したのは、テック系のYouTubeチャンネル「MKBHD」のマークス・ブラウンリー氏。自動車好きはもちろん、自動車メーカーで生産に携わっている人なら注目せざるを得ない内容のムービーですが、残念ながら今回撮影が許されたのは工場全体の15~20%あまりだったとのこと。


ブラウンリー氏を引率して工場内を歩くマスク氏。この工場ではロボットを大量に投入することで効率化を図っているとのことで、ムービーのあちこちにも数々のロボットが登場します。


二人が歩いているのは、生産中の自動車が流れてくるラインが折り返す場所。向こうからラインに乗って流れてきた自動車の車体を片方のロボットが持ち上げると同時に、もう一台のロボットがそれを受け取りに行き、ちょうど二人が歩いている真上で受け渡して反対側のラインに移すという作業を繰り返しています。この仕組みを導入することで、ラインの間を人や搬送用のロボットが自由に行き来できる通路を設けることが可能になっています。


ロボットを大量導入したフリーモント工場ですが、やはり人の手に頼らざるを得ない工程も依然として残されています。その一例が、車中をはい回って電力や信号を届ける「ワイヤーハーネス」の工程。


ロボットはあらかじめ決められた作業を行うことは得意ですが、状況に応じて判断する能力を身に付けるためには無数のカメラやセンサーを搭載し、学習を行わせる必要があります。しかしそんな作業は人間の方がはるかに得意であるため、テスラといえども人力が活躍する場所はいくらでもあります。


案内中のマスク氏のもとにやって来たのが、この赤いロボット。


これは、地面に埋め込まれた磁気テープに沿って自動で走行し、生産に必要な資材などを届ける搬送ロボット。マスク氏はこのロボットを「スマートな(賢い)ロボット」の反対の意味で「Damn Robot(スマートじゃないロボット)」と呼んでいます。


スマートじゃなくてもこのロボットは近接センサーを搭載し、人や物体が近づいたら自動でストップするようになっています。とはいえ、この手のロボットはテスラに限らず多くの大規模工場で導入されているものではあります。


冒頭のライン折り返し地点でのロボットの動き。向こう側のラインから持ち上げられてきた車体を、こちら側のロボットがアームを伸ばして受け取りに行き……


受け取ったらそのまま180度回転して……


ラインにのせます。このロボットは、この作業をひたすら続けている模様。


「この手のロボットは、汎用のものを買ってくる?それとも専用品をオーダーする?」というブラウンリー氏の質問に対し、マスク氏は「汎用品と専用品を組み合わせて作る」と回答。基本となる部分は汎用のロボットアームが使えますが、その先に装着されている台(治具)やセンサーなどはこの工場での用途に合ったものにする必要があります。


そんなことを話しながら歩いていると、先ほどの「スマートじゃないロボット」に遭遇。「本当に止まってぶつからないか試してみよう」とマスク氏自ら実験台に。無事、ロボットは危険を察知して自動停止して事なきを得ました。


ここで、ブラウンリー氏はこの工場で生産されている車両の多くが白かシルバーであることに気づきます。地域ごとの違いはありますが、この白とシルバー、そしてブラックを加えた3色は特に人気が高い色ということで、生産ラインでも大部分を占めているそうです。


モデル3の発表会の時には、つや消し仕様の「マットカラー」が発表されていましたが、どうやらこの仕上げは生産性や耐久性、そして修理の際の再塗装などにいろいろな課題があるらしく、メーカーとしてラインナップに加えることは容易ではない模様です。


この工程は、テスラのEVの最も重要な部品の一つ、「リチウムイオンバッテリー」を床下に取り付けるところ。自動で動くロボットと人間の感覚と手のコンビネーションでバッテリーが組み付けられていきます。


フリーモント工場では、モデルSとモデルXの生産ラインと、モデル3の生産ラインは分離されているとのこと。生産効率やコスト管理を考えると、価格が1000万円を越えるモデルS/Xと400万円前後のモデル3の生産ラインを同一で賄うのは確かに理にかなわない点があるため、妥当な選択ということができそう。


しかし、モデル3の生産が遅れに遅れ、ようやく軌道に乗り始めて巻き返しを図りたいテスラはフリーモント工場の横に屋外テント工場と作ってモデル3の量産を行うという「奇策」に出るとも報じられています。テスラ年次株主総会でマスク氏が感情を抑えられなかったことが伝えられるなど、苦しい時期が続くテスラの状況が今後どのように変化するのか、関心を引かれるところです。

イーロン・マスク涙の激白「モデル3事業は地獄だった…」 | 生産遅延の舞台裏を米誌が暴く【テスラEV狂騒曲(1)】 | クーリエ・ジャポン
https://courrier.jp/news/archives/129742/

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
400万円のテスラ「モデル3」がついに登場 - GIGAZINE

テスラ「モデルS」の日本リリースイベントにあのイーロン・マスクCEOが登場 - GIGAZINE

大量のロボットで電気自動車「Tesla Model S」を製造している工場内部の様子が分かる貴重なムービー - GIGAZINE

テスラの新型EV「モデルX」がついに日本上陸、ファルコンウィングドアを持つ最先端の「E-SUV」をじっくり見てきました - GIGAZINE

1台1台職人が手間をかけて作り上げる、イタリアのフェラーリ工場の様子 - GIGAZINE

ボーイングの工場では「主翼組み立てロボット」が毎日せっせと組み立て作業を実施中 - GIGAZINE

in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.