人間とほぼ同じ視野を再現した超ハイスペックな新型VRヘッドセット「StarVR One」をStarVRが発表
PC関連企業のAcerとゲーム開発企業のStarbreezeによって設立された台湾のVR開発ベンチャーであるStarVRが、2018年8月14日にカナダのバンクーバーで開催されたコンピューターグラフィックス展覧会「SIGGRAPH」で、超ハイスペックな新型VRヘッドセット「StarVR One」を発表しました。
StarVR One is the most powerful VR headset yet, and you can't have one | TechRadar
https://www.techradar.com/news/starvr-one-is-the-most-powerful-vr-headset-yet-and-you-cant-have-one
StarVR One Headset Revealed with SteamVR Tracking 2.0, Eye-tracking, Upgraded Specs
https://www.roadtovr.com/starvr-one-headset-revealed-with-steamvr-tracking-2-0-eye-tracking-upgraded-specs/
StarVR One: 90 FPS, SteamVR Tracking 2.0 With ‘Nearly’ Human FoV
https://uploadvr.com/starvr-one-90-fps-steamvr/
StarVR Oneを紹介するショートムービーは、YouTubeで見ることができます。
StarVR One
StarVR Oneはゴツゴツした雰囲気のデザインです。
直線的で角張った輪郭が特徴的。
ヘッドギアの内側には、メッシュの緩衝材が張られており……
頭の後部にあたる部分には、StarVRのロゴが入っています。
全面のディスプレイには、鮮やかな風景が表示されていました。
ちょうど車道に向かって垂直に立つ視点で、左から車がやってきたシーンが映し出されています。
StarVR Oneは水平方向に210度、垂直方向に130度という非常に広い視野をカバーしており、「ほぼ100%人間の視野角を再現した」としています。ディスプレイには有機ELディスプレイの一種であるAMOLEDを採用しており、2組のディスプレイがそれぞれ1830×1464ピクセルもの解像度を誇っているとのことで、非常に鮮明な映像を体験することが可能。ディスプレイのレートは90Hzとなっており、1秒間に90回もの速度で画面を切り替えることができます。加えてTobiiのアイトラッキングシステムを採用することで、目の動きに合わせた映像の描画を行うとしています。
VRヘッドセットを追跡するシステムには4つのベースステーションを配置する「SteamVR Tracking 2.0」を利用し、10m四方の範囲でヘッドセットを追跡できる模様。ストラップケーブルは5.9mであり、重さは約450g。StarVR Oneはヘッドホン一体型ではなく、イヤホンを使いたいときはオーディオジャックに接続して使用するとのこと。
なお、「StarVR One」はエンタープライズ向け製品であるため、個人向け販売が行われておらず、発売日時や価格についても記事作成時点では発表されていません。価格については、「StarVR Oneはハイスペックであるため、2000ドル~1万ドル(約22万円~110万円)」の間ではないかとも推測されています。
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