ハードウェア

犬っぽい四足歩行ロボット「SpotMini」を年間1000体生産するとボストン・ダイナミクスが計画


数々の自律歩行ロボットを作ってきたボストン・ダイナミクスでは、四足歩行ロボット「SpotMini」を2019年に市販する予定です。当初は「100体を生産する」という話でしたが、計画が膨らみ「年間1000体」を生産する方針であることが明らかになっています。

Boston Dynamics Is Gearing Up to Produce Thousands of Robot Dogs | Fortune
http://fortune.com/2018/07/21/boston-dynamics-spotmini-robot-dog/


Boston Dynamics Looks to Follow Viral Fame with 1,000 Robot Dogs in 2019 | Inverse
https://www.inverse.com/article/47137-boston-dynamics-plans-for-robot-dogs-in-2019

「SpotMini」はボストン・ダイナミクスが開発した四足歩行ロボット。中型犬ぐらいのボディから途中で折り曲げられる長い首が伸びていて、先端はものを掴めるアーム状になっています。

歩行の安定度は高く、たとえ転倒しても自力で起き上がることが可能。

バナナですべって転ぶも自力で立ち上がる首長四足歩行ロボット「SpotMini」 - GIGAZINE


また、たとえ邪魔されてもめげずに「ドアを開ける」という任務をやりとげる遂行能力の高さを見せたこともあります。

自分でドアを開けるボストン・ダイナミクスの「SpotMini」は人間に邪魔されても自分で考えて任務を完遂可能 - GIGAZINE


ボストン・ダイナミクスの創業者マーク・レイバート氏によると、SpotMiniは現在「建設」「配送」「セキュリティ」「ホームアシスタンス」の4分野でのテストが行われていて、さまざまなアプリケーション用の柔軟なプラットフォームを生み出すことが将来的な目標として設定されています。

最も競争力がある分野だと考えられているのは「配送」です。すでにAmazonがドローンによって商品を配達する「Prime Air」を開始していますが、ドローンには飛行に対する規制が多いため、歩いて輸送するSpotMiniにも需要があると考えられるためです。この方向性は、Skype創業者が作ったStarship Technologiesの配達ロボットに通じるところがあります。

Skype創業者が自動配達ロボット開発のための会社を設立、ドローンではなく地上を走行 - GIGAZINE


一方で、事業の将来性を不安視する見方も存在しています。ボストン・ダイナミクスは2013年にGoogleに買収されたあと、2017年にソフトバンクへ売却されており、その背景についてFortuneは「ボストン・ダイナミクスが市場性のある製品を生み出せるかどうかという点に不確実性があるからだ」と指摘しています。

単なる「面白ロボットメーカー」から先へ進み、商業的に価値のある製品を送り出せるのか、ボストン・ダイナミクスにとってこれから2年が正念場となりそうです。

・関連記事
ドミノ・ピザがロボットによるピザ配達を2017年夏からヨーロッパでスタート - GIGAZINE

ロボットによる自動配達を認める法律が世界で初めて施行されロボット配達が解禁へ - GIGAZINE

ロボットが子どもたちによる殴る蹴るのイジメを避ける方法を学習 - GIGAZINE

「服を着せてくれるロボット」が実際に服を着せてくれる様子はこんな感じ - GIGAZINE

サッカー場よりも広い倉庫を5ミリ間隔で走り回って商品を集めるロボット倉庫の内部が公開される - GIGAZINE

本物の魚と見分けがつかないほど精巧な「魚ロボット」が海を泳ぎ回る動画が公開中 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by logc_nt