2018年07月04日 17時00分ソフトウェア

次期iPadは顔認証システム「Face ID」に対応する可能性がiOS 12のコード内容から濃厚に

iPhone Xで登場した顔認証システム「Face ID」が、2018年内に登場と予想される新型iPadにも搭載される可能性が高いことが明らかになりました。

The latest iOS 12 beta hints that the next iPad will have Face ID
https://mashable.com/2018/07/03/ios-12-face-id-ipad-hint-software/

この情報は、ソフトウェアデベロッパーのスティーブ・トラウトン−スミス氏がTwitterで明らかにしたもの。ツイートでは、iPhone Xで実装された「アニ文字」が横向きになったiPadサイズの画面で動作している様子のキャプチャ画像が明らかにされています。

トラウトン−スミス氏は、iOS 12環境での開発を進める中でアニ文字がiPadでも利用できるようになっていることを発見。アニ文字を実現するためには、約3万個の目に見えないドットを顔に照射し、その様子をセンサーで読み取ることで顔の動きを捉えるTrueDepthカメラとそれを使う「AvatarKit」フレームワークが必要とされるため、次期iPadではiPhone Xと同様にFace IDが利用できるようになるとトラウトン−スミス氏は予測しています。これまで、AvatarKitはiPhone X用のファームウェアでのみ提供されていました。

トラウトン－スミス氏は「iOS 12の新機能：AvatarKitがiPadで使えるようになる。しかし顔の表情をトラッキングするためにはTrueDepthカメラが必要、つまり『Face ID付きiPad』ということ」という内容をツイートしています。

New in iOS 12: AvatarKit comes to iPad. Still requires a TrueDepth camera to do face tracking, though, i.e. an iPad with Face ID pic.twitter.com/9TvP2vsP6X
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith)

2018年後半の登場が濃厚な新型iPadをめぐっては、ホームボタンが廃止されてFace IDを搭載し、従来よりもさらにベゼル幅が狭くなるデザインが取り入れられると予測されています。今回トラウトン－スミス氏が明らかにした内容はこの予測を裏付けるものとなりますが、TrueDepthカメラが搭載されるモデルが通常の「iPad」を含むのか、あるいは「iPad Pro」に限られるのかは記事作成時点では不明です。