ソフトウェア

iPhone・iPad向け「iOS 12」が登場、自分の顔でアニ文字を作る「Memoji」やARKit 2が登場


Appleが開催したWWDC 2018の中で、iPhone・iPad向けの最新OSとなる「iOS 12」が発表されました。進化したCPUパフォーマンスを存分に発揮するべく進化したARKit 2や、ユーザーが自作できるアニ文字「Memoji」、さらに最大32人でビデオ通話が可能となる「Group FaceTime」など、さまざまな新機能が追加されます。

Apple Events - WWDC Keynote, June 2018 - Apple
https://www.apple.com/apple-events/june-2018/

「iOS 12」


2007年に登場した初代iPhoneと共に数々のアップグレードを遂げてきたiOS。


iOS 11が登場した際、約半数のユーザーは7週間で最新版のiOSにアップグレードしました。


iOS端末のうちiOS 11の利用率はなんと81%。


ほかのモバイル向けOSと比較して、圧倒的に最新OSへのアップグレードが早いというのがiOSの特徴です。


ここ5年間でリリースされたiOS端末。


iOS 12ではアプリの起動が最大40%高速化。キーボードの表示は最大50%、カメラの起動は最大70%高速になります。


地味なことかもしれませんがそうしたひとつひとつのアプリの使い勝手の向上により、よりユーザーが快適に使える端末に進化していくこととなります。


iOS 12のCPUパフォーマンスについて。iOS 12ではCPUの動作速度をこれまでより高速に。


以下に表示されているのは全てARアプリ。


さらに、Appleはピクサーと協力して……


「USDZ」というAR向けの新しいファイルフォーマットを作成しました。


複数のアプリケーションで動作可能で、「ARクイックルックのようなものだ」とクレイグ・フェデリギ氏。


ここでAdobeのアベイ・パラスニスCTOが登場。


AdobeのCreative CloudがUSDZをネイティブサポート。


ARKitを使ったメジャーアプリの紹介


ステージ上に置かれたかばん


これをメジャーアプリで映します。


すると、カバンの縦・横・高さのサイズがきれいに計測されました。


さらに、複数のiPhoneでひとつのAR体験を使用することも可能となります。


レゴのMartin Sanders氏が登場し、レゴ×ARの可能性を示唆する新しいアプリのデモがスタート。


テーブル上に置かれたレゴをiPadのカメラで映し出すSanders氏。


ただのレゴが画面上で動き出します。もちろん画面をズームインしたりズームアウトしたりも可能。


しかも、複数の端末で同じAR体験が行える模様。


レゴのAR体験アプリは最大4人で同じAR体験ができるようになるそうです。


さらに、写真アプリについて。


「検索提案(サーチサジェスチョン)」という機能が追加されます。Appleの写真アプリでは重要な瞬間やユーザーにとって重要な人々をハイライトすることが可能で、場所やカテゴリごとに写真を分類することもできます。


ここに、「写真に写っている友人と写真を共有する」などの提案を行えるようにするというのが、検索提案機能です。


もちろん写真にはエンドツーエンドの暗号化が施されているのでセキュア。デバイス上で行われる機械学習により、提案の質は徐々に向上していくこととなります。


さらに、音声認識アシスタントの「Siri」について。


新機能の「ショートカット」によりどのアプリもSiri経由で迅速な立ち上げが可能となります。


例えば「ヘイ!Siri、カギをなくしちゃった」と言えば……


iPhone内のインストールされた落とし物捜索アプリが提案されます。


さらに、何百万ものアプリが信じられない可能性を秘めることとなるのが……


「Siriサジェスチョン」機能です。


これはiPhone・iPadのロック画面に追加可能な機能で、アプリを使って毎日行っていることなどを学習することで、Siriがユーザー側に「これを使ったら?」とさまざまな提案を行ってくれるというもの。


さらに、「Editor」ではSiriを改善するためにユーザーが簡単なマクロのようなシステムを組むことができます。感覚的にはAlexaのスキルのようなもの。「システムを組む」と言われると難しく感じるかもしれませんが、あらかじめ用意されたタイルを組み合わせるだけで簡単に使えるようです。


さらに、複数のアプリがアップデートされます。


例えばApple Newsには新しくブラウズタブが登場。


iPadだと画面左にスライドバーが表示されています。


株価アプリも再構成されており、Apple Newsと統合されます。


iPad版も再構成されることとなります。


ボイスメモアプリもリデザインされ、さらにiCloudをサポート。


「Apple Books」も新しい名前・デザインに進化。


続いて「CarPlay」のアップデートについて。サードパーティー製のナビゲーションシステムもサポート。


なんとCarPlayでGoogleマップを利用することも可能に。


アプリの使用時間を統計し、各アプリの使用時間に制限を設けることも可能に。


各アプリの使用時間などをまとめたレポートをチェックすることもできます。


アニ文字の新モーションが追加されます。


舌の動きを検知可能となります。


べろーんと舌を出すアニ文字


新しいアニ文字にはおばけ・コアラ・トラ・恐竜などが並びます。


さらに、ユーザー自身の手で作るアニ文字「Memoji」も登場。


Memojiの設定画面はこんな感じ。肌の色や……


髪型


髪の色


さらに装飾品などを使って絵文字風の見た目のアニ文字をオリジナルで作れます。


自分で作った「Memoji」をセルフィーなどに重ねることも可能。


もちろん「Memoji」の表情も変えることができます。


FaceTimeを複数人で行う「Group FaceTime」機能も登場。最大32人で同時にビデオ通話が可能となります。


みんなで通話していると……


ティム・クックCEOが、自分の顔にMemojiを重ねて参加してきました。


なお、iOS 12は今秋公開予定です。

・つづき
Apple Watch向け最新OS「watchOS 5」が登場、トランシーバーのように会話できる「Walkie-Talkie」が要注目 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「macOS Mojave」が発表、UIにダークモードが登場しセキュリティ機能も強化、さらにiOSアプリ開発とのクロスプラットフォームも計画中 - GIGAZINE

Apple Watch向け最新OS「watchOS 5」が登場、トランシーバーのように会話できる「Walkie-Talkie」が要注目 - GIGAZINE

Apple TVの新OS「tvOS 12」も大幅進化、iTunesコンテンツは無料でドルビーアトモスへアップグレードへ - GIGAZINE

Appleの「WWDC 2018」で発表されたiOS 12・macOS Mojave・watchOS 5などまとめ - GIGAZINE

Apple「WWDC 2017」で発表された内容まとめ、「iMac Pro」が18コアXeon搭載・10.5インチ「iPad Pro」・Siri搭載のホームスピーカー「HomePod」など - GIGAZINE

「macOS High Sierra」登場、Safariでのブラウジングが世界最速に - GIGAZINE

新しい「iMac」は5K&VRに対応、より明るく高速な「過去最高のグラフィック」を実現 - GIGAZINE

販売価格55万円からのApple史上最強のデスクトップ「iMac Pro」が登場、最大18コアのXeonプロセッサ&Radeon Vega搭載のモンスターマシン - GIGAZINE

iOS 11ではiMessagesでサクッと送金可能に、ARにも対応しSiriには「Intelligence(知能)」を搭載 - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.