SamsungがPCIe 4.0対応のSSD「8TB NF1 SSD」の量産開始を発表、2Uのサーバーで576TBの大容量も可能に
Samsungがフォームファクタ規格「Next-generation Small Form Factor」(NF1)に準拠したSSD「8TB NF1 SSD」の量産を開始したことを発表しました。
Samsung Kicks Off Mass Production of 8 TB NF1 SSDs with PCIe 4 Interface
https://www.anandtech.com/show/13003/samsung-kicks-off-mass-production-of-8-tb-nf1-ssds-with-pcie-4-interface
今回Samsungが発表した8TBのNF1 SSDは、30.5mm×110mmのフォームファクタ規格「NF1」を採用しており、M.2規格のSSDよりもサイズが大きくなるものの、2倍の容量を持つことが可能になるとのこと。これにより、NF1 SSDは、M.2 SSDよりも高パフォーマンスを必要とするデータ集約型の分析や仮想アプリケーションなどの用途での利用に適しているとSamsungは説明しています。
NF1 SSDには、PCI Express(PCIe) 4.0のインタフェースと12GBのLPDDR4メモリを搭載した独自のコントローラーが組み込まれています。これにより、シーケンシャルリード速度は3100MB/sec、同ライト速度は2000MB/secを達成。また、ランダムアクセスでは、リード速度が50万 IOPS、ライト速度が5万 IOPSになるとのことです。また耐久性について、Samsungは1.3 DWPDで評価しており、保証期間を3年に設定しています。
記事作成時点でSamsungが明らかにしている仕様は以下の通りとなっています。
NANDフラッシュ:256Gb TLC V-NAND
フォームファクタ、インタフェース:NF1、PCIe4
シーケンシャルリード速度:3100 MB/sec
シーケンシャルライト速度:2000 MB/sec
ランダムリード速度:50万 IOPS
ランダムライト速度:5万 IOPS
DRAM:12 GB LPDDR4
自己暗号化機能:なし
保証:3年
TBW:1万1388 TB
Samsungによると、この8TB NF1 SSDは2Uのラックマウント型サーバーであれば、72基のSSDを搭載することで容量を576TBにすることも可能とのことです。2018年後半には、NF1 SSDの大容量モデルを投入する予定であることも明らかにしています。
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