GoogleがUnityと提携しオンラインゲーム制作用のツールを開発中
近年ではモバイルゲームでもオンライン対戦機能やマルチプレイヤーモードが搭載されているものが多くありますが、そういった機能を持つゲームを作ることは想像以上に難しいものです。開発者はオンライン機能を有した魅力的なゲームを実現するためにインフラを管理し、貴重な時間とリソースを費やすわけですが、この負担を少しでも軽くするために、Googleがリアルタイム3Dゲームやコンテンツ制作プラットフォーム分野で業界をリードするUnityと戦略的提携を結んだことを発表しています。
Powering up connected game development through our alliance with Unity.
https://www.blog.google/topics/google-cloud/powering-up-connected-game-development-through-our-alliance-with-unity/
GoogleはUnityと提携し、オンラインゲームを制作するためのマネージドサービスツールを開発中であることを明かしています。開発中のツールは多岐に渡るようですが、最初にリリースされる予定のものは「リアルタイムマルチプレイヤー体験に焦点を当てたもの」になる模様です。
また、Google Cloudは「Unityでオンラインゲームを開発する開発者」にとってデフォルトで選ばれるようなクラウドプロバイダとなるため、簡単にゲームを構築・拡張できるような支援を行うとしています。具体的には、開発者は低レイテンシーでのプレイヤー接続を可能にする堅牢なグローバルネットワークや、ゲームサーバーを迅速に拡張できる機能、保持できるマルチTBメモリノードなどのGoogle Cloudサービスを、Unity開発環境から利用できるようになるとのこと。なお、Unityの開発環境から簡単にGoogle Cloudが利用可能となるため、開発者はオンライン機能を実装するためにクラウドの専門家並の知識を身に付ける必要がなくなります。
また、GoogleはUnityと協力し、マルチプレイヤーゲームでプレイヤー同士をつなぐためのオープンソースプロジェクトを始動しています。プロジェクトは世界有数のゲーム会社と協力しており、ゲーミング・オープンソースにおけるコミュニティ主導のソリューション理念を深く具現化しているとのこと。なお、このプロジェクトでは2018年夏に何かしらの成果物が発表される予定です。
by Gamer's Resource
さらに、Unityはサービスとサービスを強化するため、すべてのコアインフラストラクチャーをGoogle Cloudに移行していることも発表しています。
UnityはGoogleとの提携を記念し、「Connected games」というゲーム開発者にオンラインゲームを作成する上で取り組んでいることを報告してもらうためのページを用意しています。
Connected games
なお、Googleは「GoogleとUnityの提携が開発者やゲーマーを喜ばせるような体験を提供できることを願っている」と記しています。
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