日本を訪れる観光客の急増は世界的にも前代未聞の勢い、グラフで見るとこんな感じ
by Luka Siemionov
外国人観光客の姿を街のいたるところで見かけるようになり、京都ではホテルの予約が取れずに京都観光をするために大阪に宿を取らなければならない……という事態も。日本を訪れる観光客の増加は、1995年からの記録から見ても、未曽有の勢いであることが判明しています。
Going to Japan? You're not alone—tourism is booming at unprecedented levels — Quartz
https://qz.com/1283090/going-to-japan-youre-not-alone-tourism-is-booming-at-unprecedented-levels/
1995年から2012年の間で日本を訪れる旅行者は年間6%の勢いで増加し、その数は330万人から840万人にまで増えました。特に過去5年間においては旅行者の数が2000万人を超えており、この変化は1995年から行われている調査のなかでも、最も顕著な変化だといいます。国連世界観光機関(UNWTO)によると、2017年には年間2870万人が日本を訪れたとのこと。
by Tim Gouw
ただし、UNWTOが記録を始めた1995年は世界的に見ても最も旅行者数が少ない時代であり、世界全体の旅行者数の合計は、2017年の約半分でした。
これが日本(紫)・世界(水色)・アメリカ(濃紫)・スペイン(青)・インド(薄紫)・中国(紺)の旅行者の増加をグラフ化したもの。横軸が各年度、縦軸が2012年と比較した時の旅行者数の増加率を表しています。日本とインドへの旅行者の増加が顕著ですが、特に日本のグラフは突出しています。
日本への観光客の増加は、特に中国からの旅行者のビザの発給要件緩和が関係しています。ビザが取得しやすくなったことで中国の中流階級の旅行者が増加したことに加え、他の世界各地からの旅行者も急増しました。以下のグラフは2012年から2016年までの中国(紫)、韓国(水色)、台湾(濃紫)、香港(青)、アメリカ(紺)、タイ(薄紫)からの旅行者数の増加を記したもの。
一方で、京都や大阪では観光客があふれ、観光公害も問題となっています。日本への旅行者急増という傾向は今後すぐに変わるとは見られておらず、2020年までに訪日外国人旅行者を4000万人にするという安倍政権の目標に到達することも可能だと考えられています。
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