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「Firefox 61」に開発者向け機能を多数搭載した「Firefox 61:Developer Edition」先行公開中


2018年6月26日のFirefox 61正式版リリースに先駆けて、Firefox 61:Developer Editionが公開されています。Developer Editionには、同時に公開されているBeta版と異なり、ウェブ開発者やデザイナーにお役立ちなツールや機能が内蔵されています。Firefox 61:Developer Editionにはどのような特徴があるのかが、FirefoxやOpen Webに関する技術情報を紹介するMozilla公式ブログ・Mozilla Hacksでまとめられています。

New in Firefox 61: Developer Edition – Mozilla Hacks – the Web developer blog
https://hacks.mozilla.org/2018/05/new-in-firefox-61-developer-edition/


Firefox Developer Edition


まず、これまでのFirefoxではダークテーマ(黒背景)を選択しても、メニューや新しいタブページは白背景のままでしたが、Firefox 61:Developer Editionでは、メニューや新しいタブページも黒背景となります。


Firefox 61:Developer Editionには、ウェブサイトの論理構造を表示することができる「アクセシビリティ・インスペクター」というツールが内蔵されています。アクセシビリティ・インスペクターは、Firefoxと視覚障害者向けのスクリーン読み上げソフトを連携させることで、開発中のウェブページのアクセシビリティを検査することができます。開発スタッフのブログによると、アクセシビリティ・インスペクターはあくまでも検査用のツールであり、アクセシビリティを評価するツールではないので注意が必要とのことです。


そして、Developer Editionに内蔵されている開発ツールはよりパワーアップしているとのこと。特にデバッガーは、「開発者の書いたオリジナルのコード」と「JavaScriptコンパイラによって生成されたコード」がより強く連携するよう、大きく改良されています。Firefox 61:Developer Editionに内蔵される開発ツールの詳しい仕様については、Mozilla Hacksがアップロードした以下のムービーから確認が可能です。

Firefox Debugger - YouTube


開発ツールは他にも、自分のワークフローにあわせてツールタブを自由に並べ替えたり、ウィンドウに収まらない場合はオーバーフローメニューとしたりすることで、使いたい機能に簡単にアクセスできるようになっています。また、帯域幅調整やHTTPアーカイブファイルのインポート・エクスポートがやりやすくなっているとのこと。


Firefox 61 Developer Editionは以下のリンクからダウンロードすることが可能です。

Firefox Developer Edition
https://www.mozilla.org/ja/firefox/developer/


また、Firefox 61のベータ版は以下のリンクからダウンロードが可能です。

プレリリース版でブラウザーの新機能を試そう | Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/channel/desktop/

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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