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血液や薬品を空から配達する「ドローン」がアフリカで大活躍している


血液や薬品を無人機「ドローン」で運ぶことで、アフリカの医療を大幅に支援する試みが行われています。医療用品配達ドローンは、道路交通事情が悪い場所での「医療の質」を大幅に高めるものとして大きく期待されているようです。

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https://www.nbcnews.com/mach/science/blood-carrying-drones-could-save-lives-us-here-s-how-ncna868561

アメリカ・カリフォルニア州に本拠を構えるスタートアップ「Zipline」は、薬や血液などの医療用品を運搬するために小型飛行機のような形状の自律飛行ドローンを開発しています。Ziplineドローンは重さが約25ポンド(約11キログラム)でバッテリー駆動式で、専用の機械を使って打ち上げられます。


Ziplineドローンがどのようなツールなのかは、以下のムービーを見ればよく分かります。

Zipline - YouTube


Ziplineドローンは最大飛行速度が80mph(約130km/h)で、4ポンド(約1.8キログラム)の血液もしくは医薬用品を最大50マイル(約80キロメートル)離れた場所に運搬可能。目的地ではパラシュートを使って荷物が投下され、 Ziplineドローンは自動的に出発地点に帰還することができます。


Ziplineドローンは2016年からアフリカのルワンダで医療用品を配達しています。ルワンダでは舗装されていない道路が多く、トラックでの運送が難しかったり長時間かかったりする場所があるとのこと。そのため、輸血が必要だとしても、血液の到着まで待てない場面もあります。道路交通事情が悪い環境の中、比較的長い距離を短時間で配達できるZiplineドローンは極めて有用だというわけです。


薬品だけでなく輸血のための血液にも消費期限が設けられており、ルワンダのような場所では多くの医療用品が期限切れを理由に廃棄処分されていたとのこと。


しかし、Ziplineドローンの運用によって、血液製剤の廃棄量を95%も削減するなどの成果を上げており、医療費の抑制にも貢献しているそうです。


孤立した集落などへの医療用品の運搬にとってドローンによる自動配達は有効な解決策になると期待されています。Ziplineは、2018年内にアメリカでもドローンによる医療用品配達を実用化するためにFAAパイロットプログラムに参加しアメリカの航空規制に対応しつつ、さらにドローンの運行技術を磨いているそうです。

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